職業訓練校でプログラミングを学びたいけれど、子育て中でも通えるのか、どんなコースを選べばいいのか、給付金はもらえるのか。そう気になって調べているなら、この記事がきっと参考になります。
私は子育て中に離職し、ハローワークで相談しながら公共職業訓練のWebデザイン・Web制作コースに入校しました。給付金なし・週5日フルタイム・子の入院ありという条件で6ヶ月通い切り、卒業前に内定を獲得した体験をそのまま書きます。

子育て中に職業訓練校って無謀じゃないの?毎日通えるか不安で……



私もそう思っていました。でも結論から言うと、通えます。ただし「続けられる時間帯のコースを選ぶこと」が最初の条件です。
- 子育て中に職業訓練校のプログラミングコースを選んだ理由と経緯
- コース選びで時間帯を最優先にした判断の根拠
- 6ヶ月のカリキュラム内容・企業実習のリアル
- 給付金なしで通ったときの生活費プレッシャーと対策
- 入校前に準備しておけばよかったこと・就職支援のリアル
職業訓練校でプログラミングを学ぼうと決めた理由


職業訓練校でプログラミングを学ぼうと決めたのは、費用と時間という2つの現実からでした。子育て中の離職期間中に「エンジニアになりたい」と思ったとき、有料スクールと職業訓練校の両方を並行して調べました。
最初のきっかけから振り返ってみます。
有料スクールとの比較
有料プログラミングスクールはカリキュラムが充実していて、転職サポートも手厚い。調べれば調べるほど魅力的に見えました。でも問題は費用です。50万〜70万円という金額は、給付金なし・収入ゼロの状態で子育て中の私には現実的に払えるものではありませんでした。
そこで浮かんだのが職業訓練校という選択肢でした。公共職業訓練(ハロートレーニング)は、基本的に受講料が無料(テキスト代のみ)で、スキルを身につけながら再就職を目指せる制度です。
ハローワーク相談からスタート
まずハローワークに相談に行き、担当者にプログラミング系のコースを絞り込んでもらいました。インターネットでの自己調査と並行して、実際に学校の説明会・見学にも参加しました。
この段階では「どちらが正解」ではなく、自分の状況(子育て・生活費・通学できる時間帯)に合うかどうかを軸に判断しました。正直に言うと、最後まで悩みましたよ。
職業訓練校プログラミングコースの選び方|時間帯こそ最初のフィルター


職業訓練校のプログラミング系コースは、地域によって複数の選択肢があります。コースを絞り込む際、私が最初のフィルターにしたのは「学べる内容」よりも「通える時間帯かどうか」でした。
どう選んだのか、具体的に説明します。
Pythonより時間帯を優先した判断
説明会でPythonコースを強く勧められました。AI・データサイエンス方向に強い内容で、確かに将来性もあります。ただ、そのコースの時間帯が子どもの送迎と合いませんでした。
「学びたい内容」と「生活と合う時間帯」が競合したとき、私はためらわずに後者を選びました。半年間毎日通い続けられない時間帯のコースを選んでも意味がない。そう判断したからです。結果的にWebデザイン・Web制作コースを選び、時間帯は9時〜16時ごろ。子どもの送迎がある日でも対応できる時間帯でした。
子育て中のコース選び基準
私が実際に使ったコース選び基準を整理すると、次の優先順位になります。
- 通える時間帯(送迎と重複しないか)
- 通学距離(子どもの急病対応で帰れるか)
- カリキュラム内容(就職先と合うか)
- 就職支援の実績(卒業後の支援体制)
コース選びに迷ったら、説明会で「この時間帯に変更はありますか?」「子どもの急病時に対応できますか?」と直接聞くのが一番確実です。担当者の回答がぼんやりしているコースは慎重に判断した方がよいでしょう。
職業訓練校での入校選考|面接・小テストの実態


職業訓練校には入校するための選考があります。私が経験した選考の内容をそのまま共有します。
選考の実態から見ていきましょう。
選考の流れと内容
私が受けた選考は「書類選考+面接+小テスト」の複合形式でした。小テストは記述形式で、プログラミングの事前知識を問うものではなく、基礎的な文章力・理解力を見るものでした。
書類選考:ハローワークで申し込み後に提出する書類審査
面接:学校の担当者との個人面接(志望動機・就職意欲が中心)
小テスト:記述形式の筆記試験(事前のプログラミング知識は不要)
なお、選考内容は学校・コース・地域によって大きく異なります。面接のみのコースもあれば、テストが複数回あるコースもあります。申し込む前に必ず学校に確認してください。
選考を通過するための心がまえ
面接で問われるのは、主に「本当に就職する意欲があるか」という点です。職業訓練校は再就職支援の制度なので、「資格取得が目的」「とりあえず勉強したい」という姿勢では評価されにくいです。
子育て中の場合、「育児と両立できる体制があること」も伝えておくと安心してもらえます。私の場合、保育園の送迎時間が通学時間帯と合っていること、緊急時の対応体制があることを具体的に話しました。担当者に安心してもらえた手ごたえがありました。
職業訓練校プログラミング6ヶ月のカリキュラム全公開


私が通ったのはWebデザイン・Web制作系のコースで、期間は6ヶ月(週5日・フルタイム通学)。ここでは実際に学んだ内容を全部公開します。
カリキュラムの中身から見ていきましょう。
学んだ技術・ツール一覧
6ヶ月間で学んだ内容は思っていたより幅広く、フロントエンドからデザインツールまでカバーされていました。
- HTML / CSS(Webページの構造・スタイリング)
- JavaScript(フロントエンドの動的処理)
- PHP / MySQL(バックエンド・データベース連携)
- Webデザイン・DTP(Photoshop・Illustratorなど)
- バナー制作
- Webサイト制作実習(企業案件:ヒアリング〜納品まで)
コロナ禍だったという背景もあり、対面授業にオンライン授業が混在した形でした。現在のコースでは対面授業が中心に戻っているようです(2026年4月時点。学校によって異なるため、申し込み前に必ず確認してください)。
一番の収穫だった企業実習
カリキュラム全体を通じて「一番の収穫」と感じたのは、企業案件の実習でした。実際の企業にヒアリングを行い、要件を整理して、実装して、納品する。このプロセスをすべて経験できたことは、ポートフォリオや面接の場で大きな武器になりました。



実習が始まった瞬間、「あ、これ仕事じゃん」と思ったんです。授業として課題をこなすのとは全然違う緊張感がありました。
このプロジェクト経験があることで、転職活動では「完全な未経験者」ではなく「1件納品した実績がある人」として話せるようになりました。特に未経験採用を積極的に行っている企業では、この差は想像以上に大きかったです。
子育て中に職業訓練校プログラミングを6ヶ月続けたリアル


「子育て中に毎日通学が続くのか」という不安は、入校前から私の中で一番大きなものでした。結論から言うと、通い続けられました。ただ楽だったとは言いません。
特に記憶に残っている2つの話をします。
一番きつかった3週間
訓練期間中、子どもが約3週間入院しました。付き添い入院が必要だったため、病院に泊まり込みながら、日中はオンライン授業や可能な日は対面で通学を続けました。
「もう無理かも」と思った夜が何度かありました。でも、ここで離脱したら半年間の努力が中途半端に終わる。そう思って踏ん張りました。この経験については別記事で詳しく書いています。
この体験で伝えたいのは「子育て中だからこそ想定外のことが必ず起きる」ということです。入院・発熱・学校行事……毎日通学の壁はカリキュラムの難しさではなく、生活の突発的な出来事です。でも、そこを乗り越えられたことが自信にもなりました。



入院中も通い続けたんですか?それは相当きつかったですよね……



正直かなりきつかったです。でも、子育て中に挑戦する人は「想定外の出来事がある」ことをあらかじめ覚悟しておくといいと思います。覚悟してさえいれば、乗り越えられます。
給付金なしの6ヶ月・生活費の現実
雇用保険の受給要件を満たしていなかったため、訓練中の給付金(訓練延長給付)はありませんでした。つまり6ヶ月間、収入ゼロで生活費のプレッシャーを抱えながら通い続けた形です。
これは事前に準備しておくべきだったと今でも思います。給付金がもらえる人との精神的な余裕の差は大きく、できるなら入校前に貯蓄を増やしておくべきでした。入校前に「給付金なしで6ヶ月生活できる貯蓄があるか」を必ず確認してください。
職業訓練校プログラミングを終えてわかった「良かったこと・準備不足だったこと」


6ヶ月間通い切って、就職活動を終えた今だからこそ言えることを正直に書きます。良かったことも、やっておけばよかったことも、両方あります。
それぞれ詳しく見ていきます。
やっておいて良かった3つのこと
職業訓練校に通って「本当に良かった」と感じたことは3つあります。
- 企業実習で「実績」が作れた:ヒアリング〜納品まで経験した案件は、ポートフォリオと面接で直接使えた
- 費用ゼロで技術を習得できた:有料スクールなら50万〜70万円かかる内容を受講料無料で学んだ
- 「完全な未経験」を脱却できた:転職活動での差別化ポイントになり、5〜6社受けて卒業前に内定を獲得した
特に企業実習の体験は、転職活動において想像以上に評価されました。「授業の課題を作っただけ」と「実際の企業に納品した」では、面接での説得力がまったく違うんです。
入校前に準備しておけばよかったこと
準備不足だったと後悔していることもあります。一番は「毎日通う習慣を取り戻すこと」でした。
離職期間が長くなると、社会人として毎日決まった時間に出かけるリズムが崩れます。入校してから最初の数週間、そのリズムを取り戻すことが思ったより大変でした。生活習慣の立て直しと勉強を同時進行することになって、余計に消耗した感覚があります。
入校前から「週5日・朝9時に家を出る」生活を意識的に作っておくと、スタートがずいぶん楽になると思います。
エンジニア転職に向けた就職支援のリアル
職業訓練校には就職支援の仕組みがありましたが、正直に言うとあまり活用しませんでした。担当者から求人を紹介してもらうことはありましたが、希望とマッチするものは少なく、実質的には自分で転職活動を進めた形です。
職業訓練校の就職支援は「窓口がある」レベルのものが多いのが実態です。積極的に企業を探すなら、転職サービスを自分で活用した方が選択肢は広がります。
職業訓練校プログラミングに関するよくある質問


職業訓練校のプログラミングコースについて、よく聞かれる質問をまとめました。
- 職業訓練校のプログラミングコースは受講料がかかりますか?
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公共職業訓練(ハロートレーニング)の場合、基本的に受講料は無料です。ただし教材費・テキスト代などの実費が数千円〜1万円程度かかる場合があります。詳細は各学校・ハローワークに確認してください。
- 子育て中でも通えますか?
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通えます。私自身、子どもを保育園に預けながら6ヶ月間通い続けました。ただし毎日フルタイムの通学が基本なので、送迎のタイムスケジュールと時間帯が合うコースを選ぶことが最初の条件になります。
- プログラミング未経験でも大丈夫ですか?
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大丈夫です。私も入校時は完全な未経験でした。入校選考のテストもプログラミング知識を問うものではなく、基礎的な文章力・論理力を見るものです。コースによっては「未経験者向け」と明記されているものもあるので、説明会で確認してみてください。
- 給付金(失業給付)はもらえますか?
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一定期間以上勤務して雇用保険を受給できる状態であれば、訓練延長給付として失業給付を継続して受け取れる場合があります。私は受給要件を満たしていなかったため、給付金なしで6ヶ月通いました。受給できるかどうかはハローワークで事前に確認してください。
まとめ:職業訓練校プログラミングは子育て中でも選択肢になる


職業訓練校でプログラミングを学ぶことは、子育て中の私にとって「現実的な最善策」でした。費用ゼロで技術を学び、実習で実績を作り、転職を実現できた。振り返ればこの選択は正しかったと思っています。
コース選びの最初のフィルター:学べる内容よりも「通える時間帯かどうか」を先に確認する。
カリキュラムの強み:企業実習(ヒアリング〜納品)が最大の収穫。ポートフォリオと面接で直接使える実績が作れる。
子育て中のリアル:想定外の出来事(子どもの入院など)が起きる。そこを乗り越えられることが自信につながる。
給付金の確認は必須:雇用保険の受給要件を事前にハローワークで確認する。給付なしの場合は生活費の計画を先に立てる。
就職活動は自分で動く:就職支援の窓口はあるが、積極的に動くなら転職サービスの併用がおすすめ。
「半年間、毎日通えるのか」という不安は、入校前から一番大きかったものです。でも結論から言うと、通えました。子育て中だからこそ大変なことはある。同時に子育て中だからこそ、費用ゼロで学べるこのルートは合理的な選択です。



よし、ハローワークに相談してみよう。まず動いてみることから始めます。



その一歩が大事です。説明会や見学は無料なので、まずは情報収集だけでも始めてみてください。
職業訓練校を経てエンジニア転職した全プロセスや、子育てしながらエンジニアとして生きることへの思いはこちらの記事で詳しく書いています。






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