
「職業訓練校に行けばエンジニアになれる、とは聞いた。でも子どもがいる私が、本当に半年間通えるの?」



毎日通えるかどうかが一番怖い。子どもの熱、行事、急な呼び出し……全部10回以内に収まるの?



わかる、それが一番のリアルな不安だよね。私も同じことを何度も考えました。結論から言うと、乗り越えられました。でも「楽勝だった」なんて言えない、ギリギリの場面もあった。今回はそのリアルを、全部書きます。
私は事務職を離職後、妊娠・出産・子育てをはさんで数年後、子どもがある程度大きくなったタイミングで職業訓練校に入校しました。職業訓練校 エンジニア転職の全プロセスを、入校前の不安から就活・内定まで時系列で公開します。
「私みたいな立場でも通えるのか」を知りたい人に、この記事が一番刺さるはずです。
- 職業訓練校でエンジニア転職を決意した経緯(離職〜入校までのリアル)
- 子育て中に6ヶ月間通い続けた方法と、実際にあったピンチ
- 卒業前に2社内定を取るまでの就活プロセス
- 職業訓練校ルートの強みと、正直なデメリット
職業訓練校でエンジニア転職を決意した3つの理由


「エンジニアになる」と決意したのは、IT企業の事務職を離職してから数年が経ったころのことです。妊娠・出産・子育てという期間をはさんでいたので、キャリアのブランクはかなりありました。
まず、なぜ職業訓練校を選んだのかを話させてください。
エンジニアになるには職業訓練校で何が学べる?スクールと比べた理由
「エンジニアになりたい」と思ったとき、最初に浮かんだのはプログラミングスクールでした。でも調べるたびに出てくる数字が、50万・80万・100万円。子どもがいて収入がない状態では、とても手が出ません。
そこでインターネットで調べていくうちに「職業訓練校」という選択肢を知りました。ハローワークで相談できること、学費がかからないこと、条件を満たせば雇用保険の給付を受けながら通えること。この3点が決め手でした。
ただし私の場合、離職からかなり時間が経っていたこともあり、給付金なしで6ヶ月間通うことになりました。生活費の不安は正直かなりありましたが、スクールに100万円払うよりは現実的な選択肢でした。
ハローワーク相談〜コース選定までの流れ
ハローワークに相談に行くと、担当者からいくつかのコースを紹介してもらいました。私が真剣に考えたのは2つ、PythonコースとWebデザインコースです。
Pythonコースは内容に惹かれましたが、授業時間帯が子どもの保育園送迎と重なる可能性がありました。「通えないリスクがある」と判断し、時間帯が合うWebデザイン・プログラミングコースを選びました。コース内容よりも「物理的に通い続けられるか」を最優先にした選択です。
コースを選んだら次は選考を受けます。入校前に面接と小テストがありました。選考とはいえ、しっかり準備すれば通過できます。私は合格して、6ヶ月間のWebデザイン・プログラミングコースへの入校が決まりました。
職業訓練校の選考〜入校:3つの壁とその乗り越え方


「入校できるのか」という不安の前に、実はいくつかのハードルがあります。私が経験した3つの壁と、どう乗り越えたかをまとめました。
この3つの壁を一つずつ見ていきましょう。
選考(面接+小テスト)の乗り越え方
職業訓練校には、入校前に選考があります。私が受けたのは「面接」と「小テスト」の2種類でした。倍率はコースによって異なりますが、狭き門というわけでもありません。
面接で聞かれたのは「なぜエンジニアを目指したいのか」「訓練終了後のキャリアイメージ」など一般的な内容でした。小テストは数学の基礎的な問題で、中学レベルの内容が中心。事前に過去問を調べて軽く対策するだけで十分対応できました。
選考で大切なのは「やる気と具体性」を伝えることです。「なんとなくエンジニアになりたい」ではなく「Webデザインを学んで、子育てしながら在宅で働きたい」という具体的なビジョンを持って臨みましょう。
職業訓練校の子育て中の通い方:保育園継続手続きの実態
「6ヶ月間、子どもをどこに預けるのか」は入校前の最大の悩みの一つでした。答えは保育園の継続でした。ただ、仕組みを理解するまでが大変だったんです。
保育園は「就労」または「求職活動・職業訓練への参加」を理由に継続して利用できます。自治体によって条件が異なるため、入校前に必ず役所に確認しましょう。私の場合は「職業訓練受講証明書」を提出することで、在学中も保育園を継続利用できました。
のちに就活をするタイミングでも保育園は継続が必要でした。卒業後に入り直すのが非常に難しいため、就活開始を卒業2ヶ月前まで早めることで保育園の継続を維持しました。このあたりの段取りは、後ほど詳しく書きます。
10回欠席アウトのルールという最大の不安
職業訓練校には、厳しい卒業認定条件があります。私が通ったコースでは、10回以上欠席すると卒業認定が取り消されるというルールでした。これが子育て中の私にとって最大のプレッシャーでした。



子どもの熱、急な呼び出し、行事……これが全部合わせて10回以内に収まるの?半年間で?



正直、ギリギリでした。特に子どもが3週間入院したときは本当に追い詰められた。でも、乗り越えられた方法があります。
コロナ禍だったこともあり、私のコースにはオンライン授業の選択肢がありました。対面を欠席してもオンラインで受講できた日もあり、これが救いになりました。制度や対応はコースによって異なりますが、入校前に「欠席の扱い」「オンライン対応の有無」を必ず確認しておくことを強くすすめます。
職業訓練校の6ヶ月:リアルなカリキュラムと毎日の様子


入校後は、週5日・毎日9時〜16時ごろの通学生活が始まりました。フルタイムで半年間。正直「想像以上にハード」でした。
カリキュラムの内容から、実際の日常まで紹介します。
6ヶ月のカリキュラム全容
私が受けたWebデザイン・プログラミングコースのカリキュラムは、フロントエンドからバックエンドまで幅広い内容でした。大きく分けると以下の流れです。
- HTML / CSS(マークアップの基礎)
- JavaScript(動的なWebページの仕組み)
- PHP / MySQL(サーバーサイドとデータベース)
- Webデザイン / DTP(デザインの基礎)
- バナー制作(実践的なデザイン作業)
- 企業実習(ヒアリング〜実納品)
序盤のHTML/CSSは比較的スムーズに進めましたが、JavaScriptやPHPが始まったあたりから難易度が上がりました。授業についていくだけで精一杯な時期もあったのが正直なところです。
通学中の一日の過ごし方
毎朝、子どもを保育園に送り出してから訓練校へ向かう生活が6ヶ月続きました。授業は9時スタートで16時前後に終わり、そのまま迎えに行く流れです。
コロナ禍という時代背景もあり、対面とオンラインが混在していた時期もありました。オンラインの日は自宅で受講できるため、子どもの体調が少し優れないときでも乗り切れた場面がありました。
企業案件の実習:最大の収穫
6ヶ月で一番驚いた、そして一番の収穫だったのが「企業実習」でした。実際の企業からヒアリングを行い、要件をもとにWebサイトを制作して納品するという内容です。
「こんなにリアルなのか」と正直驚きました。スクールの課題や架空のサイトを作るのとは全然違って、「相手が存在する制作物を仕上げる」という経験が積めました。ヒアリング→設計→制作→納品というフローを一通り経験できたことが、のちの就活でポートフォリオとして機能することになります。
訓練校で「実習があるかどうか」はコースによって異なります。企業実習があるコースを選ぶと、就活に活かせるポートフォリオが手に入りやすくなるのでおすすめです。
職業訓練校を子育て中に6ヶ月通い続けた方法


「毎日通えるか」という不安は、多くの子育て中の方が感じると思います。私が実際にどう乗り越えたかを、リアルに書きます。
最大のピンチから話しましょう。
子どもの3週間入院というリアルなピンチ
在学中に、子どもが約3週間入院するという出来事がありました。普通に考えれば、通学はほぼ不可能な状況です。「これで卒業できなくなる」と頭が真っ白になりました。
でも、諦めませんでした。入院中、子どもに付き添いながらオンライン授業で受講できる日は受講し、どうしても難しい日だけ欠席としてカウントしてもらいました。病院のWi-Fi環境を確認して、受講できる状況を作りながら乗り切りました。
欠席の累計が10回を超えないよう毎日カウントしながら通い続けたあの経験は、今でも忘れられません。子育て中でもエンジニアになれたのは、この「ギリギリを乗り越える経験」があったからだと思っています。
対面+オンラインのハイブリッド活用
コロナ禍という特殊な状況もあり、私のコースでは対面授業とオンライン授業が混在していました。このハイブリッド対応が、子育てしながら通い続ける上で大きな助けになりました。
コースを選ぶ際に「オンライン対応があるかどうか」を確認しておくと、万が一のときのリスクを下げられます。現在はコロナ前より柔軟な対応をしているコースが増えているので、ハローワークで確認してみてください。
転職活動:5〜6社受けて2社から内定をもらった話


卒業2ヶ月前から就職活動を始め、5〜6社に応募して2社から内定をもらいました。卒業前に内定を獲得できたことで、保育園の継続にも影響が出ませんでした。
就活の実態と戦略を正直に書きます。
卒業2ヶ月前から動いた理由
就職活動を卒業2ヶ月前に始めた一番の理由は、保育園の継続のためです。卒業後しばらく無職・求職活動中という期間が長くなると、保育園の継続利用が難しくなります。「卒業前に内定を取ること」を目標に設定して、早めに動きました。
実際、卒業前に2社から内定を受け取ることができました。スケジュール的には少しタイトでしたが、就活と訓練を並行させた方がトータルで見るとスムーズでした。子どもがいる方は、保育園の継続条件を市区町村に確認してから就活スケジュールを立てることを強くすすめます。
企業選びの2つの軸
5〜6社に応募するにあたって、企業選びに使った軸は2つです。
- 子どもがいても働きやすい環境かどうか
- リモートワークのしやすさ
年収よりも「子どもの急な体調不良に対応してもらえるか」「在宅で仕事できるか」を優先しました。スキルや技術力よりも働き方の条件を重視したことで、入社後のミスマッチを防げたと思っています。
面接では正直に「子どもがいること」「急な対応が必要になる場合があること」を伝えました。それを話した上で内定をくれた会社が、長く働ける会社だと判断しました。
就職活動の体験談:就職支援の実態と自力就活の進め方
職業訓練校には就職支援の仕組みがありますが、正直に言うと「形式的なサポート」に近かった印象です。個別に親身に相談に乗ってもらえるかどうかは、担当者や学校によって大きく異なります。
求人紹介や書類添削はしてもらいましたが、実際の企業リサーチや応募の判断は自分で動くしかありませんでした。「就職支援があるから安心」とは思わず、能動的に就活する心構えが必要です。転職エージェントを並行して使うのも有効な選択肢です。
レバテックキャリア職業訓練校出身が転職で有利になれた2つの理由


職業訓練校を出た後の就活では、「完全な未経験」とは一段違う扱いをされました。これは訓練校ルートの大きな強みです。
具体的に何が評価されたのかを説明します。
「6ヶ月フルタイム」の実績という信頼
独学で「プログラミングを勉強しています」と言っても、企業側には「どの程度学んでいるのか」が見えにくいです。一方、職業訓練校は「週5日・フルタイムで6ヶ月学んだ」という客観的な実績が証明書として残ります。
企業側から見ると「初期教育コストが低い人材」と判断されやすくなります。完全未経験ではなく、基礎はある程度身についている状態として評価してもらえました。「あとは実務で鍛えれば使える」という見方をしてくれる企業が複数ありました。
企業実習=そのままポートフォリオ
訓練校でやった企業実習は、そのままポートフォリオとして使えました。「架空サイトを作りました」ではなく「実際の企業からヒアリングして、要件を整理して、納品しました」という実績は、面接で話す内容に具体性が生まれます。
特に印象的だったのは、「ヒアリングから納品まで一通り経験している」という点を複数の面接官から評価してもらえたことです。これは独学では積みにくい経験です。訓練校に通うことでポートフォリオが自然にできあがるのは、大きなメリットだと思いました。
職業訓練校とプログラミングスクールの詳しい比較については、こちらの記事も参考にしてください。
職業訓練校ルートの3つのデメリットと正直な後悔


良いことばかり書いてきましたが、後悔していることや「事前に知っておきたかった」こともあります。職業訓練校ルートを検討している方に、正直にお伝えします。
それぞれを正直に話します。
給付金なし・収入ゼロ6ヶ月の厳しさ
雇用保険の受給資格がある方は訓練期間中も給付が延長される制度がありますが、私の場合は離職からかなり時間が経っていたため、給付金なしでの6ヶ月間でした。収入ゼロで生活するのは、精神的にも家計的にも相当きつかったです。
事前に6〜9ヶ月分の生活費を確保してから入校することを強くすすめます。就活の期間も含めると、訓練期間より少し長めに見ておく必要があります。
就職支援への過度な期待は禁物
「卒業したら学校が就職を手伝ってくれる」というイメージは、少し修正が必要です。形式的なサポートはありましたが、個別に深く相談できる環境が整っているとは言えませんでした。
訓練校の就職支援に頼りすぎず、自分でも転職サービスやハローワークを活用して並行して就活を進めることをすすめます。特に子育て中の方は「条件面を正直に話して動いてくれるエージェント」を早めに見つけておくと安心です。
スキルレベルは実務のスタート地点
6ヶ月で学べることには限りがあります。訓練校を終えた時点のスキルレベルは、あくまで「実務を始めるためのスタート地点」です。入社後すぐに即戦力として活躍できるかというと、それは難しかったです。
「訓練校を出れば仕事ができる」という期待は持ちすぎず、「入社後も学び続ける覚悟が必要」という前提で臨むのが正直なところです。ただ、スタート地点に立てること自体は、独学や高額スクールと比べても十分な価値がありました。
職業訓練校 エンジニア転職に関するよくある質問
職業訓練校からのエンジニア転職でよく聞かれる質問をまとめました。
- 職業訓練校でエンジニアになれますか?
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なれます。私がその実例です。ただし「卒業したら即エンジニア」ではなく、就職活動を経て入社し、入社後も学び続けることが前提です。訓練校を出ることで「完全未経験」から一段上の状態として就活に臨めます。
- 子育て中でも職業訓練校に通えますか?
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通えます。ただし「子どもを6ヶ月間預けられる環境があること」「欠席上限に余裕を持って管理できること」の2点が条件になります。保育園の継続利用については自治体に事前確認が必須です。
- 職業訓練校は何ヶ月通いますか?
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コースによって異なりますが、プログラミング・Webデザイン系は3〜6ヶ月が一般的です。私が通ったのは6ヶ月間のコースで、週5日フルタイム通学でした。
- 職業訓練校でプログラミングを学んで就職できる確率は?
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コースや個人の努力次第ですが、訓練校の就職率は公開されているケースが多いです。私の実感では「通い切って、ポートフォリオを作って、自分で動いた人」はかなりの確率で就職できると思います。受け身のままでは難しいです。
まとめ:職業訓練校ルートでエンジニアに転職できた
職業訓練校から子育て中にエンジニア転職するまでの全プロセスを書いてきました。「通えるか不安」だった私が、実際に6ヶ月間通い続けて、2社から内定をもらえた。そのリアルをすべて公開しました。
入校の決め手:高額スクールを払えない状況で、ハローワーク経由・学費無料の職業訓練校を選択。Pythonではなく時間帯が合うWebデザインコースに変更した。
最大の不安:10回欠席アウトのルール。子どもの3週間入院というピンチも、オンライン授業の活用で乗り越えた。
就活の戦略:卒業2ヶ月前から動いてスピードを確保。5〜6社受けて2社内定、卒業前に内定獲得。
訓練校の強み:「完全未経験」から一段上の扱い。企業実習がポートフォリオになり、面接で具体的なエピソードが語れた。
後悔していること:給付金なし6ヶ月は想像以上にしんどかった。事前に生活費を多めに準備しておくべきだった。



職業訓練校って、子育て中でもちゃんと使えるんだ。やってみる価値はありそう。



使えます。一歩踏み出してみてください。私も「行ってよかった」と今も思っています。
この記事が「同じような立場で悩んでいる誰か」の背中を少しでも押せたなら、書いてよかったと思えます。
職業訓練校を選ぶ前の全体的な情報を知りたい方は、こちらをどうぞ。
子育て中にエンジニア転職した全体ストーリーを読みたい方はこちら。







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