
Power Appsを学びたいんですが、どの本から始めればいいかわからなくて困っています。



ローコード開発の書籍は正直、Web開発やPythonに比べて少ないんです。ただ、ツール別に定番書が揃ってきているので、まず自分が使うプラットフォームを決めてから選ぶとスッキリしますよ。
Power PlatformやkintoneをIT部門に導入したい、あるいは業務部門による内製開発を社内に広げていきたい。そう思ったとき、体系的に学べる書籍が見当たらず困った経験はないでしょうか。
ローコード開発の書籍は、Web開発やPythonと比べると圧倒的に少ないのが現実です。その中でも実務に使える定番書をPower Platform・kintoneの2軸に分けて厳選しました。開発者・情シス・IT推進担当の方が、ツール習得から組織への展開まで学べる構成でお届けします。
- Power Platform(Power Apps / Power Automate / Power BI)を学ぶおすすめ書籍
- kintone開発・カスタマイズを学ぶおすすめ書籍
- 現場の内製開発推進に使える公式リソースの案内
- ツール・用途別のおすすめ一覧と読む順番の考え方
\ まずAmazonでローコード書籍の一覧を確認したい方へ /
ローコード おすすめ書籍|Power Platform・kintone、2軸で選ぶ理由


ローコード開発の書籍を探すとき、「ローコード 入門」で検索しても思ったような本が見つからないことがあります。それはローコードが「ツール名で検索する分野」だからです。
Power AppsとkintoneとMendixでは、使う技術・対象読者・学習経路がまったく異なります。この記事では、日本の企業で最も普及しているプラットフォームに絞って書籍を紹介します。
- Power Platform(Power Apps / Power Automate / Power BI):Microsoft 365環境でのローコード開発
- kintone:サイボウズのクラウドサービス上でのアプリ・業務改善
- 内製化・現場開発(一般論):書籍の現状と使えるリソースの案内
ローコード おすすめ書籍|Power Platform(Power Apps / Automate / BI)6冊


Power PlatformはMicrosoft 365に含まれるローコード開発ツール群です。Power AppsでアプリをGUIで作り、Power Automateで業務フローを自動化し、Power BIでデータを可視化する構成が基本になります。
企業のIT部門が導入しやすい点と、既存のMicrosoft環境との親和性の高さから、日本企業での採用事例が急増しています。入門から実務活用まで、目的別に定番書を紹介します。
- ひと目でわかるPower Apps(入門・基礎)
- Microsoft Power Apps入門(考え方・設計)
- Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門(実装応用)
- Microsoft Power Automate入門(業務自動化)
- Microsoft Power Platformローコード開発[活用]入門(全体設計)
- Microsoft Power BI入門(データ可視化)
ひと目でわかるPower Apps|IT部門が読む最初の一冊
Power Appsを業務現場に導入しようとしているIT担当者・開発者向けの入門書です。インターフェイスの基本操作から、SharePointやExcelとの連携、フォームアプリの構築手順までをステップ形式で解説しています。
日経BPが刊行する「ひと目でわかる」シリーズの一冊で、スクリーンショットが豊富な点が初めて触る方に合っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | ひと目でわかるPower Apps ローコードで作成するビジネスアプリ入門 |
| 著者 | 奥田 理恵(イルミネート・ジャパン) |
| 出版社 | 日経BP |
| 評価 | |
| 対象読者 | Power Apps初心者・IT部門担当者 |
| おすすめ度 | Power Appsを初めて触る方に最適 |
- Power Appsの基礎操作をスクリーンショット付きで丁寧に解説している
- SharePoint・Excelとの連携など、実務でよく使う組み合わせを重点的に扱っている
- 業務フォームの構築から公開・共有まで一連の流れを体験できる構成
Dataverseや外部APIとの連携など、より高度な実装は扱いが薄めです。基礎を固めた後は、Microsoft公式ドキュメントや後述の実践書を併用すると良いでしょう。
\ Power Appsの入門定番書をAmazonで確認する /
Microsoft Power Apps入門|ローコード開発の考え方から学ぶ
操作手順を覚えるだけでなく、「なぜそう設計するか」の背景まで理解したい方に向いている一冊です。翔泳社が刊行しており、実際に業務アプリを作りながらローコード開発の設計思想が身につく構成になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | Microsoft Power Apps入門 手を動かしてわかるローコード開発の考え方 |
| 著者 | 小玉 純一・山田 晃央 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 評価 | |
| 対象読者 | Power Apps初心者・業務担当者・開発者 |
| おすすめ度 | 考え方を含めて習得したい方に最適 |
- アプリを実際に作りながらローコード開発の設計思想が身につくハンズオン形式
- モバイル対応アプリの作り方まで解説されており、スマートフォンからの利用も想定できる
- Power Automateとの連携例も収録されており、次のステップへの橋渡しになる
入門寄りの内容のため、すでにPower Appsの基礎操作を知っている方には物足りない場合があります。経験者は後述の実践書へ直接進んでも問題ありません。
\ ローコード開発の考え方ごと身につけたい方へ /
Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門|応用まで踏み込む一冊
「入門書を読み終えた、次は何を読めばいい?」という方にちょうど合う一冊です。技術評論社が刊行するPower Appsの実践書で、基本操作を一通り理解した方がより複雑なアプリ構築・連携設定・カスタマイズへステップアップするための内容が揃っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門 |
| 著者 | 青井 航平・荒井 隆徳・佐藤 晴輝・萩原 広揮(株式会社FIXER)/春原 朋幸・曽我 拓司 監修 |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 評価 | |
| 対象読者 | Power Apps基礎習得済みの開発者・IT担当 |
| おすすめ度 | 入門書の次のステップに最適 |
- 基礎習得後の「次のステップ」として、実装力を高める内容が揃っている
- DataverseやAzureとの統合など、より実務に近いシナリオを扱っている
- 図解と実例のバランスが取れた構成で、手を動かしながら読み進めやすい
Power Apps未経験の方がいきなりこの本から入ると、前提知識の不足で詰まりやすいです。まず入門書で基礎を固めてから手に取ることをおすすめします。
\ Power Appsをより深く使いこなしたい方へ /
Microsoft Power Automate入門|業務自動化の定番テキスト
Power Automateに特化した入門書です。翔泳社が刊行しており、メール送信・ファイル操作・承認フローといったIT部門がよく求められる自動化シナリオを中心に解説しています。
Power Appsを学んだ後に読む、または自動化から先に着手したい方に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | Microsoft Power Automate入門 プログラミングなしで業務を自動化! |
| 著者 | 松本 典子 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 評価 | |
| 対象読者 | 業務自動化を始めたいIT部門・開発者 |
| おすすめ度 | Power Automate単体を学ぶ最短ルート |
- メール・SharePoint・Teams・Excelなど、実務でよく使うコネクタの設定方法を網羅している
- 「プログラミングなしで」というコンセプト通り、IT担当者以外でも読み進めやすい構成
- 承認フローや条件分岐の設定など、実際の業務プロセスに沿った事例が豊富
デスクトップフロー(Power Automate Desktop)については別途専門書が必要です。RPA寄りの操作自動化を本格的に学びたい場合は、Power Automate Desktop関連書籍も合わせて検討してください。
\ Power Automateで業務自動化を始めたい方へ /
Microsoft Power Platformローコード開発[活用]入門|全体設計を学ぶITアーキテクト向け
Power Apps・Power Automate・Power BIを組み合わせてシステム全体を設計する視点で書かれた書籍です。技術評論社が刊行しており、個々のツール操作より「どう組み合わせて業務改善するか」の設計論に重点が置かれています。
IT推進担当やアーキテクト向けの内容で、入門書を一通り読み終えた後の「全体像を掴む一冊」として位置づけるのが最適です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | Microsoft Power Platformローコード開発[活用]入門 |
| 著者 | 株式会社FIXER/春原 朋幸・曽我 拓司 監修 |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 評価 | |
| 対象読者 | IT推進担当・Power Platformを組織展開したい担当者 |
| おすすめ度 | Power Platformの全体設計を学びたい方に |
- 各ツールの連携パターンと使い分けの考え方を体系的に解説している
- DataverseやAzureとの統合に触れており、エンタープライズ利用を見据えた内容になっている
- 組織内でPower Platformを普及させる際のガバナンス観点にも言及している
操作手順の詳細解説は少なく、概念・設計寄りの構成です。Power Appsを初めて触る方がこの本から入ると、実際の画面操作で詰まりやすいです。まず入門書で基礎を固めてから読むことをおすすめします。
\ Power Platform全体を設計視点で学びたい方へ /
Microsoft Power BI入門|データ可視化の専門書
Power Platformの中でも「データ分析・可視化」に特化したPower BIを学べる書籍です。翔泳社が刊行しており、Power Appsでアプリを作りPower Automateで自動化した後、最終的にデータを経営層に見せるダッシュボードを作りたい方に向いています。
「Excel脳からの脱却」というコンセプトが印象的で、Excelでの集計に限界を感じているIT部門・データ担当者が次のステップとして手に取りやすい一冊です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | Microsoft Power BI入門 BI使いになる!Excel脳からの脱却 |
| 著者 | 清水 優吾 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 評価 | |
| 対象読者 | データ分析・BI担当者・IT部門・Excelユーザー |
| おすすめ度 | Power BIを使いはじめる方に |
- ExcelユーザーがPower BIに移行しやすい導線で設計されており、違和感なく読み進められる
- データモデルの基本から、レポート作成・ダッシュボード共有まで一冊でカバーしている
- Power BIの書籍の中では入門〜中級レベルで読みやすく、国内での評判も高い
DAX(Data Analysis Expressions)など高度な集計関数の深掘りは少なめです。Power BIを本格的に使いこなしたい方は、この本で全体像を把握してからDAX専門書や公式ドキュメントに進むのがおすすめです。
\ ExcelからPower BIへのステップアップを考えている方へ /
ローコード おすすめ書籍|kintone開発・カスタマイズ2冊


kintoneはサイボウズが提供するクラウドサービスで、業務アプリをGUIで作成できるローコードプラットフォームです。アプリ設計・スペース管理・JavaScriptカスタマイズまで、守備範囲が広いのが特徴です。
正直に言うと、kintone専門の書籍は現時点でそれほど多くありません。定番書2冊をしっかり読んだ後は、公式のkintoneアカデミー(オンライン学習)を並行させるのが現実的な学習ルートです。
はじめてのkintoneアプリ構築入門|設計から構築まで学ぶ基礎書
kintoneでアプリを設計・構築するための基礎書です。末次章氏とサイボウズ株式会社の共著で日経BPが刊行しています。アプリの作り方だけでなく、「どんな業務にkintoneが向いているか」の判断基準や、社内展開時の考え方も解説されています。
IT推進担当が部門横断でkintoneを普及させる際の参考にもなる内容で、kintoneに触れる最初の一冊として最適です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | はじめてのkintoneアプリ構築入門 |
| 著者 | 末次 章・サイボウズ株式会社 |
| 出版社 | 日経BP |
| 評価 | |
| 対象読者 | kintone初心者・IT推進担当・情シス |
| おすすめ度 | kintoneを組織導入するIT担当者の基礎書として |
- アプリ設計の考え方(フィールド設計・ルックアップ・関連レコード一覧)を体系的に解説
- 業務別のアプリ事例(案件管理・問い合わせ対応・日報など)が具体的で参考になる
- サイボウズ共著のため、公式の設計思想に沿った正確な内容になっている
JavaScriptカスタマイズやAPIとの連携は扱いが薄いです。コードで機能を拡張したい方は、次に紹介するプラグイン開発入門と合わせて読むことをおすすめします。
\ kintoneの設計・構築を体系的に学びたい方へ /
kintoneプラグイン開発入門|標準機能を超えて拡張
kintoneの標準機能だけでは対応できない要件を、JavaScriptプラグインで拡張する手法を学べる書籍です。インプレスNextPublishingが刊行しており、著者のchick-p氏はkintoneプラグイン開発の実務経験者です。
プログラミング経験があり「kintoneをコードで拡張したい」と考えている開発者・情シス担当に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | kintoneプラグイン開発入門 |
| 著者 | chick-p |
| 出版社 | インプレスNextPublishing |
| 評価 | |
| 対象読者 | JavaScript経験のある開発者・情シス担当 |
| おすすめ度 | kintoneの標準機能を超えた拡張を学びたい方に |
- kintoneプラグインの構造・manifest.json の書き方から実装まで体系的に解説している
- kintone REST APIの使い方とJavaScriptカスタマイズの基礎も合わせて学べる
- 実務で使えるプラグインのサンプルコードが豊富で、そのまま改造して使いやすい
JavaScriptの基礎知識が前提となっています。プログラミング未経験の方がこの本から始めるのは難しいため、まず前述のアプリ構築入門から読み始めることをおすすめします。
\ kintoneをJavaScriptプラグインで拡張したい開発者向け /
ローコード おすすめ書籍|内製化・現場開発、書籍の現状と使えるリソース


ツール操作だけ学んでも、組織の中で現場開発(業務部門による内製開発)を根付かせるのは難しいです。IT部門が事業部門を支援しながらローコード開発を広げるには、技術だけでなく組織論・変革マネジメントの視点が必要になります。
「内製化のDX」「現場開発の進め方」のような単独テーマの市販書籍は、現時点では出版されていません。ニーズはあるにもかかわらず、出版が追いついていない領域です。
その代わり、ガートナーや調査機関の一次レポート、Power Platformの運用・展開に関する書籍の中の章が、現在最も信頼できる情報源になっています。無理に書籍を紹介するより、使えるリソースを正直にまとめる方が役に立つと判断しました。
内製化・現場開発を学ぶ際に実際に使えるリソースを紹介します。
- ガートナーのシチズンデベロップメント(現場開発)に関する調査レポート:現場担当者による内製開発の定義・成熟度・リスクが体系的にまとまっています。ガートナーのサイトから最新版を検索してください。
- Microsoft Adoption Hub:Power Platformを組織で展開するためのガバナンス設計・CoE(Center of Excellence)のスターターキットが公開されています。
- kintoneアカデミー(サイボウズ公式):kintoneを組織に広める際のロールモデル事例と学習コースが無料で提供されています。
- Power Platform運用の教科書(吉田大貴・吉田まみな著・日経BP):Power Platformのガバナンスと運用体制の設計に特化した書籍です。内製化推進担当・CoE立ち上げ担当には特に参考になります。
\ Power Platformの運用・ガバナンス設計を学びたい方へ /
ローコード おすすめ書籍|ツール別の読む順番と選び方の基準


複数の書籍を紹介しましたが、「どれから読めばいいか」で迷う方もいると思います。立場・目的別に整理します。



Power Platformを始めたいんですが、Power Apps・Power Automate・Power BIのどれを先に読めばいいですか?



まずPower Appsから始めるのがおすすめです。アプリを作れるようになってから、Power Automateで自動化を加える順番が最も実感を得やすいですよ。Power BIはデータが充実してきてから手を出すのがちょうど良いタイミングです。
立場・目的別の読む順番をまとめると、次のようになります。
| 立場・目的 | おすすめの読み方 |
|---|---|
| Power Appsを初めて触る開発者・IT担当 | 「ひと目でわかるPower Apps」→「Microsoft Power Apps入門」の順で基礎固め |
| 業務自動化から始めたいIT担当者 | 「Microsoft Power Automate入門」を先に読み、Power Appsは後で |
| Power Platform全体を組織展開したい推進担当 | 「Power Platformローコード開発[活用]入門」で全体設計を学んでから各ツールへ |
| kintoneの管理・運用を担う情シス | 「はじめてのkintoneアプリ構築入門」→必要に応じて「kintoneプラグイン開発入門」へ |
| 業務部門の内製開発を社内展開したいDX推進担当・IT部門リーダー | 「Power Platform運用の教科書」+Microsoft Adoption Hubのリソースを活用 |
なお、この記事ではローコード開発の中でも「開発者・IT部門向け」の書籍に絞っています。非エンジニアの事業部門スタッフが「ノーコードツールを使って業務を改善したい」という場合は、ノーコード おすすめ書籍をご覧ください。読者層と使うツールの観点で棲み分けています。
ローコード おすすめ書籍|ツール別比較一覧


紹介した書籍をツール・軸別にまとめます。自分に合った一冊を選ぶ際の参考にしてください。
| 書籍名 | 対象ツール | 難易度 | 主な対象読者 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| ひと目でわかるPower Apps | Power Apps | 入門 | IT担当・開発者 | |
| Microsoft Power Apps入門 | Power Apps | 入門 | IT担当・業務担当 | |
| Power Apps ローコード開発[実践]入門 | Power Apps | 中級 | IT担当・開発者 | |
| Microsoft Power Automate入門 | Power Automate | 入門 | IT担当・自動化担当 | |
| Power Platformローコード開発[活用]入門 | Power Platform全体 | 中級〜上級 | IT推進担当・アーキテクト | |
| Microsoft Power BI入門 | Power BI | 入門〜中級 | BI担当・IT部門・Excelユーザー | |
| はじめてのkintoneアプリ構築入門 | kintone | 入門〜中級 | IT推進担当・情シス | |
| kintoneプラグイン開発入門 | kintone | 中級(JS経験必要) | 開発者・情シス |
エンジニアとしてAIやLLMのスキルも並行して伸ばしたいという方は、ITエンジニアおすすめ書籍まとめもあわせて参考にしてみてください。ローコード以外の技術書もまとめて確認できます。
ローコード おすすめ書籍|よくある質問7選


ローコード書籍の選び方についてよくいただく質問にお答えします。
- ローコードとノーコードは違いますか?書籍の選び方に影響しますか?
-
厳密には異なります。ローコードは「少量のコードを書くことも想定した開発環境」で、主にIT担当者・開発者向けです。ノーコードはコードを一切書かずにアプリを作る仕組みで、非エンジニアの業務担当者向けです。Power Appsやkintoneはローコードよりの位置づけで、本格的なカスタマイズにはコード知識が役立ちます。「まずプログラミングなしで業務改善したい」という場合は、ノーコード書籍の方が合っている可能性があります。
- Power Apps・Power Automateの書籍は何から読むべきですか?
-
Power Appsから始めることをおすすめします。「画面を作ってデータを入力・表示する」という基本を習得してから、「Power Automateで承認フローを自動化する」流れが最もスムーズです。Power BIはデータが一定量蓄積してから、または別のプロジェクトとして着手する方が効率的です。
- kintoneの専門書はなぜ少ないのですか?
-
kintoneは公式のサポートドキュメントやkintoneアカデミー(オンライン学習)が充実しているため、紙の書籍での出版ニーズが分散していることが一因です。また、kintoneはノーコードに近い操作性のため業務担当者が自己学習できる設計になっており、市場の書籍需要が限られています。定番書を読んだ後は、公式ドキュメントやkintoneコミュニティを活用するのが現実的な学習ルートです。
- ローコード開発と「現場の内製化」は同じ意味ですか?
-
異なります。「現場の内製化」(シチズンデベロップメント)は「ITの専門知識を持たない業務担当者が自らアプリを開発する取り組み」を指す概念です。ローコード開発はその手段の一つです。この取り組みを組織で進める場合は、ローコードツールの活用だけでなく、組織設計・ガバナンス・教育体制の整備が重要になります。IT部門がその支援をする役割を担う場合は、Microsoft Adoption HubのCoEスターターキットや「Power Platform運用の教科書」が参考になります。
- Power Platformの書籍はMicrosoftの更新に追いつけていますか?
-
Power Platformは更新頻度が非常に高く、書籍の内容がUI変更に追いつけないことがあります。画面の細かい操作手順は書籍の発行後に変わる場合があるため、基本的な考え方・設計手法を学ぶのに書籍を使い、最新UI操作はMicrosoft公式ドキュメントやMicrosoft Learnで補完する組み合わせが効果的です。
- プログラミング経験がなくてもローコード書籍は読めますか?
-
入門書であれば読めるものが多いです。「ひと目でわかるPower Apps」や「はじめてのkintoneアプリ構築入門」はプログラミング知識なしで読み進められます。ただし、「kintoneプラグイン開発入門」はJavaScript経験が前提となっています。まずプログラミングなしで業務改善したいという場合は、入門書から始めるか、より操作に特化したノーコードツールを選ぶことも検討してみてください。
- Power Platformとkintoneはどちらを選ぶべきですか?
-
会社の既存環境によって決まることがほとんどです。Microsoft 365(Office 365)を社内で使っているならPower Platformが親和性高くおすすめです。すでにkintoneの契約がある、またはサイボウズ製品を使っているならkintoneを深掘りする方が早い成果につながります。どちらも試用できるプランがあるので、書籍と並行してトライアル環境を触ってみることをおすすめします。
ローコード おすすめ書籍|まとめと一推し1冊


この記事では、ローコード開発の書籍をPower Platform・kintoneの2軸に分けて計8冊を紹介しました。内製化・現場開発については商業書籍の選択肢が限られるため、公式リソースを正直にまとめる形にしています。
Power Apps書籍:初めて触るなら「ひと目でわかるPower Apps」(奥田理恵著・日経BP)が入口として最適。設計思想まで学びたいなら「Microsoft Power Apps入門」(翔泳社)へ。
Power Automate書籍:「Microsoft Power Automate入門」(翔泳社)が最短ルート。プログラミング不要で業務自動化の全体像をつかめる。
Power Platform全体設計:「Power Platformローコード開発[活用]入門」(技術評論社)で複数ツールの連携と組織展開の視点を養う。
kintone書籍:専門書の数は限られているため「はじめてのkintoneアプリ構築入門」を基礎として活用し、公式ドキュメントを補完。コード連携は「kintoneプラグイン開発入門」へ。
書籍の選び方の基準:まず自社の既存環境(Microsoft 365かkintoneか)でツールを絞る。次にIT担当者なのか推進リーダーなのかで入門書か設計書かを選ぶ。
迷ったら、まずこの一冊から始めることをおすすめします。
ローコード書籍の中で、日本企業のIT部門が最もすぐに実務に活かしやすい一冊です。Microsoft 365環境は多くの企業に導入済みであり、Power Appsの入門書を一冊読むだけで社内業務のデジタル化に着手できます。日経BPが刊行する「ひと目でわかる」シリーズは図解が豊富で、まず一冊だけ読むなら最も費用対効果の高い選択です。
\ Power Appsで社内業務を変えたい方の最初の一冊 /
ローコード・AI・LLM周辺の技術書をまとめて比較したい方は、ITエンジニアおすすめ書籍まとめもご覧ください。開発者・IT部門向けの書籍を分野別に整理しています。








コメント