
Grok Botという名前を見かけたけれど、チャットのGrokと何が違うのかわかりません。料金や、日本で使えるのかも知りたくて……



公式ページに書かれていることだけを、とは・できること・料金・日本の4つに絞って整理しました。
2026年8月11日に登場したGrok Botは、SpaceXAIが提供する常時稼働型のAIエージェント(クラウド上のコンピューターを使って、頼んだ作業を会話の外で進め続けてくれるAIのこと)です。名前に「Grok」と付いていますが、チャットのGrokとは別の製品で、専用のアプリをダウンロードして使います。
チャットのGrokを学びたい方は、チャットのGrokの学び方をまとめた記事も参考になります。
この記事では、Grok Botとは何か、できること、料金、日本で使えるかを整理します。私自身はGrok Botを実際には使っていません。そのため、感想ではなく、公式ページに書かれている内容だけをまとめました。
- Grok Botの正体と、チャットのGrokとの関係
- できることと、使い始めるまでの流れ
- 対象プランと月額(公式の表記のまま)
- 日本で使えるかについての、公式の記載状況
Grok Botとは|チャットのGrokと別製品の常時稼働エージェント


Grok Botは、頼んだ仕事を進めて、判断が必要なときだけ声をかけてくれるAIです。まず公式の説明と、チャットのGrokとの関係を整理します。
公式の説明を3つの言葉で
2026年8月11日の発表記事は、Grok Botを、常時稼働するエージェントのチームとして紹介しています。3つに分けると、次のとおりです。
クラウド上のコンピューターで動く:クラウド上のコンピューターで作業するため、利用者が席を外していても作業が止まらない設計です。環境がBotごとかユーザー単位かの扱いは、安全設計の章で説明します。
利用者のツールで作業する:普段使っているアプリやメール、Webサイトにサインインして作業します。連携用のAPIがないサービスも含めて動くと説明されています。
判断が必要なときだけ戻ってくる:作業を最後まで進め、承認が必要な場面で利用者に確認を返す形です。
設計の考え方も、チャットとは違います。公式の設計解説によると、主役は会話ではなくBotです。Botには名前とアバターがあり、会話を覚えていて、翌日も同じBotに会えます。
チャットのGrokとの関係
Grok Botは、質問に答えるチャットではなく、仕事を任せるために作られた別の製品です。公式サイトの製品一覧(発表記事のページ下部など)でも、ChatとBotは別の項目として並んでいます。
提供の形にも特徴があります。Grok Botの単体価格は公式に記載がなく、SuperGrokやCursorなどの対象プランに含まれる形で提供されます。
登場から現在まで
発表記事などから、動きを日付順に並べます。
- 2026年8月11日:betaとして公開。デスクトップとiOS向けで、Enterpriseはウェイトリスト(順番待ち)の扱いでした
- 2026年8月26日:対象プランが広がったと案内する記事が公開されました。現在の対象は、SuperGrok・SuperGrok Plus・SuperGrok Heavy、Cursor Pro・Pro+・Ultra、Cursor TeamsのStandardとPremiumです
- 2026年9月28日:チームでBotを共有するTeam Botsが、TeamsとEnterpriseのプランでpublic beta(公開ベータ)として始まりました
2026年10月11日時点のFAQでは、Enterpriseも一般提供とされています。
同時期に登場した2つの製品
同じ時期に、OpenAIの「dots」(ChatGPT内で作るエージェント)と、Metaの「Muse」も登場しました。dotsはChatGPT dotsの解説記事、MuseはMetaのMuseの解説記事で、それぞれ公式情報を整理しています。この記事ではGrok Botだけを取り上げます。3製品を並べて確かめたい方は、公式情報だけで整理した比較記事をご覧ください。
Grok Botでできること|任せ方の4つの型


公式の発表記事などをもとに、できることを任せ方ごとに整理します。
メッセージでの任せ方
基本の使い方は、同僚にメッセージを送るように、Botへ仕事を頼むことです。スマホでもデスクトップでも、同じスレッドの続きから話せます。先にワークフローを組む必要はなく、メッセージを送れば仕事に取りかかります。
ツール連携では、Xのコネクターが用意されています。Xのアカウントをつなぐと、投稿の検索やタイムラインの確認、メンションのチェックをBotに頼めます。
複数Botの並行運用
Botは1体だけでなく、役割ごとに複数作れます。例として挙げられているのは、調査担当・文章担当・全体をまとめる担当、といった分け方です。グループチャットに入れるとBot同士が仕事を受け渡し、利用者は判断が必要なときだけ呼ばれる形になります。
設計解説によると、1アカウントあたりおよそ50体、グループチャットあたり6体が実用上の上限です。
ルーティンでの繰り返し
同じ作業を繰り返し頼むときは、Botに作業を見せて覚えさせる方法があります。次に利用者が同じ仕事をするとき、Botに作業を横で見てもらうよう頼むと、手順を覚え、修正を受け入れ、次回から自分で実行する流れです。
設計解説では、ルーティンは「毎日午前8時」「平日の午後6時」のようなスケジュールや、特定のイベントをきっかけに動かせます。
チームで共有するTeam Bots
2026年9月28日に始まったTeam Botsは、役割や業務に合わせて作ったBotを、チームで共有する機能です。
公式の説明では、チーム全員が同じBotと、そのスキル(ファイル・指示・プラグイン・連携の資格情報など)を使えます。ただし各人とBotの会話は非公開のままで、Botはユーザーごとに別の文脈と記憶を持ちます。Slackでは、Botごとの専用ハンドルを使ってチャンネルに招待し、全員が質問できます。
Grok Botの使い方|始める3ステップと承認の流れ


公式の発表とFAQの範囲で、始めるまでの流れを3つの手順にまとめました。画面ごとの操作手順は、公式の説明が見当たらないため載せていません。
①対象プランの確認
最初に、契約しているプランが対象に入っているかを確かめます。対象は、SuperGrokとCursorの各プラン、そしてEnterpriseです。一覧と月額は料金の章にまとめました。Cursorをこれから契約する方は、Cursorの学び方をまとめた記事もあります。
②アプリのダウンロード
公式の案内は、アプリをダウンロードして、最初のBotを作り、仕事を任せるという流れです。デスクトップはmacOSとWindows、Cursorの日本語のダウンロードページではLinuxにも対応とあります。スマホ向けにはiOSアプリがあります。
③最初のBotへの依頼と承認
アプリで最初のBotを作ったら、メッセージで仕事を頼みます。最初から多くを任せるのではなく、時間をかけて任せる範囲を広げていく使い方が案内されています。
Botは作業の途中で承認が必要な場面になると、利用者に確認を返します。承認の位置づけについては、安全設計の章で説明します。
始め方を扱う公式ガイドもあります。ガイドのページには「Getting started」の分類があり、「Grok Bot 101」やテンプレート集が載っています。手順の詳細は、そちらで確認してください。
Grok Botの料金|対象プランと月額の一覧


Grok Botは、対象プランに含まれる形で提供されます。単体の価格は公式に記載がありません。対象プランと月額を、公式の表記のまま(米ドル)並べます。
対象プランと月額
公式のFAQが挙げる対象プランは、SuperGrok系3つ、Cursor個人向け3つ、Cursor Teams2つ、Enterpriseです。月額は、2026年10月11日時点の公式の表記で次のとおりです。
| プラン | 月額(公式の表記) |
|---|---|
| SuperGrok | $30(月額課金) |
| SuperGrok Plus | $100 |
| SuperGrok Heavy | $300(利用量が最も多く、速度が最も速いプランと説明されている) |
| Cursor Pro | $20 |
| Cursor Pro+・Cursor Ultra | Cursorの料金ページで確認 |
| Cursor Teams Standard | 1シートあたり$40 |
| Cursor Teams Premium | Cursorの料金ページで確認 |
| Enterprise | 要問い合わせ(公式に価格の掲載なし) |
Cursor Pro+・Cursor Ultra・Cursor Teams Premiumの月額は、Cursorの料金ページで確認してください。
金額は米ドルの月額表記で、円には換算していません。プランの改定で変わるため、契約前に公式の料金ページを確認してください。
単体の価格と無料・Liteプラン
Grok Bot単体の販売価格は、公式に記載がありません。対象プランに含まれる形で提供されるため、表の金額はGrok Botだけの価格ではなく、各プラン全体の月額です。
公式の対象プラン一覧に、無料プランは含まれていません。SuperGrok Liteも、公式の対象プラン一覧に記載がありません。
利用量の扱い
2026年8月26日の記事は、Grok Botの利用量はGrokやCursorの既存の利用量とは別枠で、Botに任せた分は既存の利用量に数えられないと説明しています。2026年10月11日時点のFAQは、Grok Botの契約には週次の利用量が含まれ、超過分はトークンの単価で課金されると説明しています。
細かな扱いは更新されることがあるため、契約前にFAQで確認してください。
Grok Botは日本で使えるか|公式の記載と確認できる範囲


Grok Botを調べる方の多くが気になるのは、日本で使えるのかという点です。公式に書かれている範囲を、断定せずに整理します。
提供地域についての記載
FAQ、Grok Botの利用規約、発表記事、消費者向けの利用規約のいずれにも、提供される国・地域や日本についての記載はありません。
「日本で使える」とも「使えない」とも書かれていないため、この記事でも断定しません。記載がないことと、使えないことは別の話です。
日本語の表示と言語の記載



日本語のページがあるなら、日本でも使えるということ?



日本語の表示は、提供地域を示す記載ではありません。確認できるのは表示の事実だけです。
確認できる日本語の表示は3つあります。Google Playのアプリ掲載が日本語であること、Cursorの日本語の料金ページにGrok Botへのアクセスが含まれると書かれていること、そして更新履歴に、アプリの表示言語を設定(Appearance)で日本語にできると書かれていることです。いずれも提供地域の可否を示す記載ではありません。
言語については、分けて考える必要があります。アプリの表示言語に日本語を選べることと、Botの応答言語が日本語に対応しているかは別の話です。後者について、公式の記載は確認できません。
契約前の確かめ方
契約前に確かめるなら、まず見たいのは、公式のFAQと、契約するプランの案内です。SuperGrokなら公式サイトのプランの案内、Cursorならcursor.comの料金ページに、地域についての記載が追加されていないかを確認してください。
地域の記載が公式に追加された場合は、この記事も見直します。
Grok Botの安全設計|クラウド環境・承認・責任の3点


自分の代わりにアプリやメールを操作するAIは、安全面の確認が欠かせません。動く環境・承認・責任の3点で整理します。
クラウド環境の書き方
Grok Botが動くクラウドコンピューターは、公式の中でも説明が2通りに分かれています。どちらも趣旨のまま並べます。
ユーザー単位で共有、と読める記述:FAQは、すべてのBotが1台の永続的なクラウドコンピューターを共有し、分離はBotごとではなくユーザーごとだと説明しています。2026年9月3日更新の利用規約も、同じユーザーのBotは同じ環境を共有することがあり、別々のセキュリティ境界として扱わないよう求めています。
Botごとに専用、と読める記述:発表記事のリードと設計解説は、各Botが自分のコンピューターを持つと書いています。設計解説は、ツールとスキルはアカウント単位、記憶とルーティンはBotごと、とも説明しています。
安全側に考えるなら、同じアカウントのBotは1台の環境を共有する前提で、渡す権限や情報を決めるのが無難です。利用規約には、Botを削除しても共有のファイルや認証情報、ルーティンが消えない場合がある、とも書かれています。
承認と自動レビュー
Grok Botは、作業を進めて承認が必要な場面で利用者に確認を返す設計です。公式の例では、営業メールの送信は利用者の承認を待ち、メールやサブスクの整理でも、解約・削除は指示があったときだけ行うとされています。
ただ、承認と自動レビューの機能は、利用規約の上では補助という位置づけです。意図しない操作や有害な操作をすべて見つけたり防いだりできるとは限らないと明記されています。
操作の結果と利用者の責任
利用規約は、Botが行った操作(エージェント操作)の結果について、責任は利用者にあるとしています。承認や自動レビューがあっても、この点は変わりません。
メールの送信や支払いのように取り消しにくい操作は、まず承認を挟む形で任せ、範囲を小さく始めるのが現実的です。
Grok Botのよくある質問|4つに回答


多い疑問を、公式情報の範囲でまとめました。
- Grok Botは無料で使えますか?
-
対象プランの一覧に、無料プランは含まれていません。Grok Bot単体の価格や無料枠も、公式に記載がありません。SuperGrokやCursorなどの対象プランに含まれる形で提供されます。
- Grok Botは日本で使えますか?
-
確認できた範囲のFAQ・利用規約・発表記事には、提供される国・地域の記載も、日本の名指しもありません。使えるとも使えないとも書かれていないため、断定はできません。アプリの表示言語には日本語を選べますが、Botの応答言語についての公式の記載は確認できません。契約前に、公式のFAQと契約するプランの最新の案内を確認してください。
- AndroidでもGrok Botを使えますか?
-
公式サイトのダウンロード欄にGoogle Playへのリンクがあり、Google Playの掲載には、デスクトップでもAndroidでもタスクを委任できる旨の説明があります。一方、FAQの文言はデスクトップとiOSのみでAndroidには触れていないため、最新の対応状況は公式ページで確認してください。
- チャットのGrokとGrok Botは何が違いますか?
-
チャットのGrokは質問に答える使い方が中心で、Grok Botは頼んだ仕事をクラウド上のコンピューターで進め続ける別の製品です。
Grok Botのまとめ|押さえたい3つの確認ポイント


Grok Botを検討するときは、次の3点を順に確認すると迷いません。
Grok Botとは:SpaceXAIの常時稼働型AIエージェントです。チャットのGrokとは別の製品で、メッセージで任せた仕事を、Botがクラウド上のコンピューターで進めます。環境がBotごとかユーザー単位かは、公式の説明が分かれています。
料金と対象:単体の販売価格は記載がなく、SuperGrok(月$30)やCursor Pro(月$20)などの対象プランに含まれる形です(金額はプラン全体の月額)。
日本での提供:提供される国・地域の記載も、日本の名指しも、公式のFAQや規約には見当たりません。契約前に最新の記載を確認してください。
最初の一歩は、いま契約しているプランが対象に入っているかを、公式の料金ページで確かめることです。SuperGrokやCursorを契約していなければ、日本での提供の記載が公式に加わるのを待つ選択もあります。dotsやMuseと並べて検討したい方は、常時稼働型AIエージェントの比較記事も役立ちます。
もっと学ぶなら
AIエージェントの仕組みから学びたい方は、次の2本も参考にしてください。
※2026年10月11日時点の内容です。更新履歴の最新はv0.68.1(2026年10月7日)で、仕様は週単位で変わることがあります。
参考資料(2026年10月11日時点の公式情報)
Grok Bot:製品ページ・FAQ/プラン比較/ガイド/Grok Botの利用規約/消費者向け利用規約
発表・解説記事:発表記事(2026年8月11日)/対象プラン拡大(2026年8月26日)/X連携/設計解説/Team Bots(2026年9月28日)/更新履歴
Cursor・ダウンロード:Cursor料金/Cursorのダウンロードページ/Google Playの掲載




コメント