
24時間働くAIが立て続けに出てきて、dotsもGrok BotもMuseも名前しか知りません。どれが自分に合うのか、そもそも日本で使えるのかもわからなくて……



仕事向けか個人向けか、日本で使えるか、料金、安全設計。この4つの軸に絞って、3つを並べて整理しました。
2026年8月から9月にかけて、常時稼働型AIエージェント(クラウド上の自分専用コンピューターで、頼んだ作業を進め続けてくれるAIのこと)が続けて登場しました。OpenAIの「dots」(ChatGPT内で作るエージェント)、SpaceXAIの「Grok Bot」、Metaの「Muse」の3つです。
任せた作業を自分で進めてくれる点は、3つとも同じです。違うのは、入口になる契約と、日本で使えるかどうかです。
この記事では、3製品を「仕事向けか個人向けか」「日本で使えるか」「料金・対象プラン」「安全設計」の4軸で比較します。私自身は3つとも実際には使っていません。そのため、各社の公式ページに書かれていることだけを整理しました。
- 3製品の違いと、状況別の選び方の結論
- 日本から使えるかを、公式に書かれている範囲で整理
- 料金・対象プラン(公式の表記のまま掲載)
- 動く環境・承認ルールなど、安全設計の違い
常時稼働型AIエージェント比較|結論先出しで3製品の選び方


公式の文言から日本で使えると読み取れるのは、dotsのProだけです。それも日本の名指しはなく、確定ではありません。Grok Botは提供地域の記載がなく、Museは日本での提供が「未定」です。
3製品に共通する仕組み
3つとも、クラウド上の専用コンピューターで動きます。dotsはdotごと、Museはユーザーごとの専用環境です。
人の確認が必要な場面では、承認を求める設計も共通です。質問に答えるチャット型のAIと違い、頼んだ仕事を会話の外で進めることが、常時稼働型と呼ばれる理由です。
状況別の結論3つ
- ChatGPT ProかBusiness Premiumを使っている・使える:dots。日本の名指しはありませんが、除外地域に日本が入っていないため、対象と読めます。ChatGPTのPlusでは使えません。
- SuperGrokやCursorの対象プランを契約している:Grok Bot。対象プランに含まれる形です。日本での提供可否は、公式に記載がありません。
- 個人の用事を任せたいが、日本から使えるか確かめたい:Muse。日本での提供は「未定」で、公式の発表が出るまでは、日本から使える前提では考えられません。
「仕事ならdotsかGrok Bot、個人ならMuse」と割り切れれば話は早いのですが、実際はdotsにもGrok Botにも個人向けと職場向けの両方のプランがあります。職場の入口は、dotsがBusiness Premium・Enterprise、Grok BotがCursor Teams・Enterpriseです。分かれ目は用途ではなく、入口になるプランと、日本での提供状況です。
常時稼働型AIエージェント比較表|dots・Grok Bot・Museを4軸で一覧


4つの軸で3製品を並べた早見表です。左端の製品名を選ぶと、詳しい説明まで進めます。
4軸の早見表
dotsとGrok Botは個人向けと職場向けの両方に入口があり、Museは個人向けのAIエージェントとして発表されています。
| 製品 | 仕事向け/個人向け | 日本で使えるか | 料金の入口 | 安全設計の要点 | 最終更新 |
|---|---|---|---|---|---|
| dots(OpenAI) | 個人(Pro)と職場(Business Premium・Enterprise)の両方 | Proの除外地域はEEA・スイス・英国のみ。日本の名指しはなし | Pro 月¥16,800から/Business Premium ¥15,250から(年額課金) | dotごとに専用のクラウドコンピューター。実行ルールを4段階で設定 | 26年10月 |
| Grok Bot(SpaceXAI) | 個人(SuperGrok・Cursor)と職場(Teams・Enterprise)の両方 | 公式に地域の記載なし。日本の名指しもなし | Cursor Pro 月$20/SuperGrok 月$30 | クラウドコンピューターはユーザー単位で共有(FAQ・規約)。公式に別の書き方もあり | 26年10月 |
| Muse(Meta) | 個人向け(personal AI agent) | 日本は「未定」。提供は米国とカナダ | 無料(利用上限あり)。有料は月$20・月$100 | ユーザーごとの専用環境。承認が必要なときに通知 | 26年10月 |
円とドルの混在・クラウド環境の書き分け
円とドルが混ざっています。dotsは日本向けページの円表示、Grok BotとMuseは米ドル表示です。為替で動くため、換算せず公式の表記のまま載せています。
Grok Botのクラウド環境は、公式の中でも書き方が分かれています。両方の記述は安全設計のセクションに並べました。
常時稼働型AIエージェントの仕事向け・個人向け|3製品の立ち位置


仕事向けか個人向けかは、製品名ではなくどのプランから入るかで決まります。製品ごとの入口を整理します。
dots:個人はPro、職場はBusiness Premium
dotsは、ChatGPTの中で作る常時稼働のエージェントです。個々のエージェントは「dot」と呼ばれ、GPT-6 Astraを搭載しています。入口は、個人向けのChatGPT Proと、職場向けのBusiness Premiumです。できること・料金・使い方まで掘り下げた内容は、ChatGPT dotsの機能と料金をまとめた記事で読めます。
Grok Bot:SuperGrokとCursor、職場はTeams・Enterprise
Grok Botは、SpaceXAIが2026年8月11日にベータ版として発表した、複数のBotを作って仕事を任せるタイプのエージェントです。デスクトップ(macOS・Windows・Linux)とiOSのアプリから使え、Android向けのダウンロードも公式サイトに用意されています。
Grok Bot単体の価格表示はなく、SuperGrok・Cursor・Enterpriseの対象プランに含まれる形です。チャットのGrokとの関係や日本での記載状況は、Grok Botの公式情報を整理した記事で詳しく扱っています。
Muse:個人向けのAIエージェント
Museは、Metaが2026年9月8日(米国時間)に発表した「personal AI agent」です。専用の仮想マシンで動き、承認が必要なときに通知します。提供地域では、iOS・Android・Mac・WhatsApp内から使えます。
公式の定義は個人の用事を任せるAIエージェントです。2026年9月29日には、スキルやコネクタを加えた小規模事業者向けの「Muse for Small Business」も発表されています。
名前が似た別物の見分け方は、MetaのMuseの提供状況をまとめた記事で詳しく確認できます。
ほかの選択肢:Claude Cowork
ほかにも、Anthropicが提供するClaude Coworkという選択肢があります。今回の3製品とは別の製品です。Udemyで学べる講座は、Claude CoworkのUdemy講座をまとめた記事で紹介しています。
常時稼働型AIエージェントを日本で使えるか|公式の文言で見る提供状況


日本の読者にとって一番大事なのは、使えるかどうかです。ここでは公式に書かれていることと、書かれていないことを分けて整理します。



結局、日本で使えるのはどれなんですか?



いちばん近いのはdotsです。ただし「日本で使えます」と公式に書かれているわけではない、というのが2026年10月11日時点の整理です。
dots:除外地域はEEA・スイス・英国のみ
ヘルプには、欧州経済領域・スイス・英国を除く地域のProユーザー向けに順次提供する、と書かれています。日本は除外に入っておらず、日本語の製品ページと円建ての料金表示もあります。日本のProユーザーは対象と読めるのですが、日本という言葉での明記はありません。
Business Premiumは、ChatGPTがサポートされているすべての地域で利用できます。提供は段階的で、アカウントに届くまで数日かかる場合があります。
Grok Bot:国・地域の記載なし
FAQ・利用規約・発表記事には、提供する国や地域を示す記述がありません。日本の名指しもありません。Google Playに日本語の掲載があり、Cursorの日本語ページにもGrok Botの案内がありますが、どちらも提供地域を示すものではありません。
そのため、日本で使えるとも使えないとも言い切れません。契約前に、公式のFAQやサポートで提供地域を確かめるのが確実です。
Muse:日本での提供は「未定」
Meta Japanは2026年9月9日の発表で、日本での提供は現時点で未定と明記しています。提供地域は発表時点で米国、9月29日の記事では米国とカナダと書かれています。ヘルプも、アプリとウェブサイトは現在一部でのみ利用可能としています。発表の文言や提供地域の移り変わりは、Museの日本での提供状況を詳しく扱った記事にまとめています。
muse.aiやMetaのヘルプは日本語で読めますが、日本語で表示されることは提供地域の根拠になりません。2026年10月11日時点で、日本での提供開始を知らせる公式発表は確認できませんでした。
常時稼働型AIエージェントの料金|入口の違いと対象プラン


課金の入口は、製品ごとに違います。dotsはChatGPTのプラン、Grok Botは既存サブスクに含まれ、Museは無料枠から有料2段階です。
まず、対象プランと月額を1枚の表にまとめます。
対象プランと月額の一覧
| 製品 | 対象プラン | 月額(公式表記) | 対象外のプラン | 最終更新 |
|---|---|---|---|---|
| dots | ChatGPT Pro/Business Premium/Enterprise(管理者が有効化するベータ) | Pro ¥16,800から(3段階の利用枠)/Business Premium ¥15,250から(年額課金。公式は$100〈年額〉・$125〈月額〉も併記) | ChatGPTのFree・Go・Plus/Business標準シート | 26年10月 |
| Grok Bot | SuperGrok/SuperGrok Plus/SuperGrok Heavy/Cursor Pro・Pro+・Ultra/Cursor Teams Standard・Premium/Enterprise | SuperGrok $30/SuperGrok Plus $100/SuperGrok Heavy $300/Cursor Pro $20/Cursor Teams Standard $40(1シート)/Enterpriseは要問い合わせ | Free。SuperGrok Liteは対象一覧に記載なし | 26年10月 |
| Muse | 無料(利用上限あり)/有料2段階 | 中位 $20/上位 $100(日本語ヘルプでは「パワープラン」「最大プラン」)。円建ての表示は公式ページで確認できませんでした | 記載なし | 26年10月 |
Cursor Pro+・Ultra、Teams Premiumの月額は、x.aiの公式ページとCursorの料金ページでご確認ください。公式に、Grok Bot単体の販売価格の記載はありません。
dotsの最初の1体とProの利用枠
最初のdotは、ProまたはBusiness Premiumに含まれ、追加料金はかかりません。
Proは3段階の利用枠から選べますが、段階ごとの価格は料金ページに表示がありません。ChatGPTのPlus(月額¥3,000)やGo、¥3,050からのBusiness標準シートでは、dotsは使えません。
Grok BotとMuseの利用量
Grok Botのプランには、週ごとの利用量が含まれ、超えた分はトークン単価で課金されます。
Museの有料プランの違いとして書かれているのは毎週のMuseトークン量(利用上限)の引き上げだけです。
常時稼働型AIエージェントの安全設計|動く環境・承認・責任


自分の代わりに操作するAIは、料金と同じくらい安全設計が大切です。動く環境・実行前の承認・間違いが起きたときの責任の3点で、公式の説明を比べます。
最初に、AIが動くコンピューターの違いからです。
動く環境の分離
dotsはdotごとに専用のクラウドコンピューターで動きます。自分のPCへのアクセスは任意で、初期状態ではオフです。Museもユーザーごとの専用コンピューターで動き、ほかのユーザーのエージェントが届かないよう隔離されていると説明されています。「Muse Confidential VM」は、2026年後半の導入予定です。
Grok Botだけは、この点の説明が公式の中で分かれています。
ユーザー単位で共有、と読める記述:FAQは、Bot同士が1台の永続的なクラウドコンピューターを共有し、分離はBotごとではなくユーザーごとだと説明しています。利用規約も、同じユーザーのBotは同じ環境を共有することがあり、別々のセキュリティ境界として扱わないよう求めています。
Botごとに専用、と読める記述:発表記事のリードと設計解説は、各Botが自分のコンピューターを持つと書いています。設計解説では、ツールとスキルはアカウント単位、記憶とルーティンはBotごと、とも説明されています。
実行前の承認ルール
dotsは、実行の扱いを4段階のカスタムルールから選べます。確認なしで実行/事前承認済みなら実行/実行前に確認/ユーザーに引き継ぎ、の4つです。一時停止と、会話やメモリを消すリセットも用意されています。
Museは、承認が必要な場面で通知して判断を求める設計です。支払いはStripeのLinkを通じて、使い捨てのカード番号で行うと説明されています。Grok Botにも承認と自動レビューの機能がありますが、利用規約ではあくまで補助と位置づけられています。
間違いと責任の所在
dotsのヘルプは、設定したルールに従うときでも、間違いを起こすことがあると明記しています。Grok Botの利用規約は、エージェントが行った操作の結果はユーザーの責任であり、承認や自動レビューでも望まない操作を完全には防げない場合がある、としています。
Museについては、この点に当たる公式の説明を2026年10月11日時点では確認できていません。どの製品でも、任せる範囲を小さく始めるのが現実的です。メール送信や支払いのように取り消しにくい操作は、実行前に確認を求める設定から始めると安心です。
常時稼働型AIエージェント比較のよくある質問|4つに回答


3製品を比べるときに出やすい疑問を、公式情報の範囲でまとめました。
- dots・Grok Bot・Museの一番大きな違いは何ですか?
-
入口になる契約と、日本での提供状況です。dotsはChatGPTのProやBusiness Premium、Grok BotはSuperGrokやCursorの対象プラン、MuseはMetaアカウントでの無料枠から始まります。
- 日本から使えるのはどれですか?
-
公式の文言から、日本のProユーザーも対象と読めるのはdotsです。日本の名指しはありません。段階的に提供中で、アカウントに届くまで数日かかる場合があります。Grok Botは地域の記載がなく、Museは日本での提供が未定です。
- 常時稼働型AIエージェントは、ChatGPTなどのチャットと何が違いますか?
-
チャット型は、質問に答えることが中心です。常時稼働型は、専用のクラウドコンピューターで頼んだ作業を会話の外で進め、人の確認が必要な場面では承認を求めます。
- 一番安く始められるのはどれですか?
-
入口の金額は、Museが無料枠(日本は提供未定)、Grok BotはCursor Proの月$20から、dotsはProの月¥16,800から(Business Premiumは年額課金で¥15,250から)です。
常時稼働型AIエージェント比較のまとめ|迷ったら3つの順で確認


3製品を比べるときは、次の順番で確認すると迷いません。
1. 入口の契約:仕事向けか個人向けかも、ここで決まります。dotsはChatGPT ProまたはBusiness Premium、Grok BotはSuperGrokまたはCursorの対象プラン、Museは無料枠からです。
2. 日本で使えるか:dotsはProが対象と読めます(日本の名指しはなし)。Grok Botは公式に記載なし、Museは日本での提供が未定です。
3. 任せる範囲と承認ルール:dotsは4段階のルール、Museは承認が必要なときに通知、Grok Botは承認が補助という位置づけです。
最初の一歩は、いま契約しているプランが対象かどうかを、公式の料金ページで見ることです。ChatGPTならProかBusiness Premium、SuperGrokやCursorなら対象プランの一覧に入っているかを確かめてください。
製品ごとに詳しく確かめたい方は、次の3本で個別に読めます。
- ChatGPT dotsとは|できること・料金・使い方:対象プランと使い方まで確かめられます
- Grok Botとは|できること・料金・日本で使えるか:チャットのGrokとの関係も整理しています
- MetaのMuseとは|日本で使える?提供状況と注意点:日本での提供状況と、名前が似た別物の見分け方です
仕組みから理解したい方や、AIエージェントの学び方を探している方は、次の2本も参考にしてください。
- AIエージェント おすすめ書籍5選|開発ステップ順に正直に厳選:仕組みを本で学びたい方向け
- Udemy AI・エンジニア講座15選|9ジャンル目的別に厳選:講座で体系的に学びたい方向け
参考資料(2026年10月11日時点の公式情報)
dots:製品ページ/ヘルプ/料金プラン/ビジネス向け料金
Grok Bot:製品ページ・FAQ/プラン比較/利用規約/設計解説/発表記事(2026年8月11日)/対象プラン拡大(8月26日)/Cursor料金
Muse:発表(Meta Japan)/製品ページ・FAQ/サブスクリプション(ヘルプ)/Small Business発表/Museヘルプセンター




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