
高度試験が廃止になるって聞いたけど、受けたい区分はもう間に合わないの?



落ち着いて大丈夫です。「廃止」というより「再編」で、区分ごとに最後の受験機会がはっきり決まっています。まずは日程から確認しましょう。
高度試験は、廃止ではなく、2026年度で現行制度が終わり、応用情報とあわせて新しい試験に再編される予定です。
この記事では、区分ごとの最後の日程と、受けるか待つかの判断材料を、IPAの公式発表にもとづいてまとめました。最後の受験機会は、前期組(ST・SA・NW・SM)と後期組(PM・DB・ES・AU)で分かれています。
※2026年11月時点のIPA公表内容(シラバス案など)にもとづきます。正式決定ではなく変更の可能性があります。
- 高度試験が「廃止」ではなく「再編」と言われる理由
- 前期組・後期組の最後の日程と申込締切の一覧
- NW・DB・PMなど区分別の最後の受験機会
- 再編先の新試験で、わかっていること・未公表のこと
- 今年度受けるか待つかを決める3ステップ
高度試験の廃止|現行制度は2026年度で終了、押さえたい3つのポイント


高度試験は、現行の試験制度が2026年度の実施をもって終了する予定です。ただし単純な廃止ではなく、応用情報技術者試験とあわせて新しい試験に再編される予定です。
現行の高度試験は2026年度の実施で終了予定
IPAは2026年3月に公表した見直しの中で、現行の試験制度は2026年度の実施をもって終了する予定としています。対象は応用情報技術者試験と、次の8つの高度試験です。
- ITストラテジスト(ST)、システムアーキテクト(SA)
- プロジェクトマネージャ(PM)、ITサービスマネージャ(SM)
- ネットワークスペシャリスト(NW)、データベーススペシャリスト(DB)
- エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)、システム監査技術者(AU)
2026年度は2027年3月までです。各区分とも、2026年度の前期か後期のどちらか1回が現行制度で最後の機会になります。
廃止ではなく大括り化・再編という位置づけ
IPAの説明では、新設される「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」が応用情報技術者試験と高度試験を大括り化し、内容を再編した試験とされています。区分は「マネジメント」「データ・AI」「システム」の3つです。
「ネットワークスペシャリスト試験が廃止される」といった言い方は、IPAの説明に沿って言い直すと、現行の試験としての実施が2026年度で終わるということです。現行の8区分から新しい3区分へ、区分の切り方そのものが変わります。
公式にまだ決まっていないこと
一方で、受験を考える人が気になる次の点は、2026年11月時点でIPAの発表に記載がありません。
- 2027年度以降の受験料
- 新試験の合格基準
- すでに合格している人の扱い
- 現行の高度試験の区分と、新しい3区分との個別の対応
これらを言い切っている情報は、公式の発表かどうかを確認してから受け取るのが安心です。
高度試験の最後の日程|前期組・後期組の一覧表


高度試験8区分は、前期に4区分、後期に4区分に分かれて実施されます。自分の区分がどちらかで、申込の期限が変わります。
まずは、IPAが公表している2026年度の日程を一覧表で確認してみましょう。
| 期 | 区分 | 申込 | 科目A(A-1・A-2) | 科目B(B-1・B-2) |
|---|---|---|---|---|
| 前期 | ST・SA・NW・SM | 2026/10/6〜10/24 17時(受付終了) | 10/17〜10/27 | 11/11〜11/23 |
| 前期 | 支援士(SC) | 2026/10/6〜10/24 17時(受付終了) | 10/17〜10/27 | 11/11〜11/23 |
| 後期 | PM・DB・ES・AU | 2027/1/27〜2/27 | 2/20〜3/2 | 3/16〜3/28 |
| 後期 | 支援士(SC) | 2027/1/27〜2/27 | 2/20〜3/2 | 3/16〜3/28 |
応用情報技術者試験の日程は、応用情報を今から受ける意味と最後の日程にまとめました。
前期組:ST・SA・NW・SM
ST・SA・NW・SMの4区分は、前期のみの実施です。後期には実施されません。
前期の申込は、2026年10月24日17時で締め切られました(受付期間は10月6日から10月24日)。科目Aは10月17日〜10月27日ですでに終わり、科目Bが11月11日〜11月23日です。
そのため、2026年度にこれから申し込める高度試験は後期組の4区分だけです。前期組の4区分は、申込済みの方が受ける科目Bが現行制度での最後の試験で、新たに申し込んで受けることはできません。
後期組:PM・DB・ES・AU
PM・DB・ES・AUの4区分は、後期のみの実施です。
申込は2027年1月27日から2月27日まで。科目Aが2月20日〜3月2日、科目Bが3月16日〜3月28日です。科目Bの最終日の3月28日が、現行の高度試験で最後の試験日になります。
手数料・受験方式・合格発表
- 受験手数料:7,500円(支援士試験は非課税)
- 受験方式:前期・後期ともCBT方式
- 合格発表:前期は2027年2月頃、後期は2027年6月頃(予定)
支援士試験は継続
情報処理安全確保支援士試験(SC)は、表のとおり前期・後期ともに2026年度に実施されます。2027年度以降も試験自体は続き、科目Aの体系や科目Bの出題範囲・形式、試験時間が変わる予定です。
変更点は情報処理安全確保支援士の2027年度の変更点で、今年度の対策はUdemy講座とおすすめ書籍の記事で整理しています。
高度試験の区分別まとめ|8区分の最後の受験機会と今から間に合うか


ここからは、区分ごとの最後の受験機会と、今後の日程を見ていきます。前期組は申込が終了し、後期組は科目Aの開始日までの期間を目安として示します。
ネットワークスペシャリスト(前期)
「ネットワークスペシャリスト 廃止」と検索してここに来た方も多いと思います。最後の機会は2026年度の前期です。
前期の申込は2026年10月24日17時で終了しました。科目Aは10月17日〜10月27日で終わっていて、申込済みの方の科目Bが11月11日〜11月23日に残っています。
申し込まなかった場合は、現行のネットワークスペシャリストを受ける機会はもうありません。新試験(2027年度の夏頃から秋頃の予定)に向けて、土台になる知識を固めていく形になります。
ネスペ対策に使える講座は、ネットワークスペシャリスト試験のUdemy講座を比べた記事にまとめています。科目A対策、基礎固め、午後の過去問解説と、役割別に3本を紹介しました。
\ ネスペ対策の講座を役割別に比べて選べる /
ITストラテジスト・システムアーキテクト・ITサービスマネージャ(前期)
ST、SA、SMの3区分も、NWと同じ前期のみで、申込は10月24日17時で終了しました。科目Aは10月17日〜10月27日で終わっていて、科目Bは11月11日〜11月23日です。
現行の試験としては2026年度の前期が最後で、後期の追加実施はありません。申し込まなかった場合は新試験を待つことになるため、プロフェッショナルデジタルスキル試験の全体像と、今から読める参考書の記事が参考になります。
データベーススペシャリスト(後期)
データベーススペシャリストの最後の機会は2026年度の後期です。科目Aは2月20日〜3月2日、科目Bは3月16日〜3月28日になります。
11月8日に学習を始めるとすると、科目Aの開始まで約15週間(104日)、科目Bの開始まで約18週間(128日)です。時間に余裕があり、基礎から積み上げたい人にも検討の余地があります。
講座選びに迷う方は、データベーススペシャリスト試験のUdemy講座を比べた記事を使ってください。科目A、午後Ⅰ、午後Ⅱと段階別に、3本の講座を比べています。
\ 2月20日の科目Aに向けた学習計画に合う講座を探せる /
プロジェクトマネージャ・エンベデッドシステムスペシャリスト・システム監査技術者(後期)
PM、ES、AUの3区分は、DBと同じ後期のみです。科目Aは2月20日〜3月2日、科目Bは3月16日〜3月28日で、まだ最後の1回が残っています。11月8日に学習を始めるとすると、科目Aまで約15週間、科目Bまで約18週間です。
見送って新試験を待つ場合も、先に新試験の全体像を押さえておくと、後の判断が楽になります。
高度試験の再編先と免除|プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)でわかっていること


再編先の「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」は、区分の名前と科目構成までが公式にわかっています。現行の区分との個別の対応は、IPAが示していません。
新試験の全体像はプロフェッショナルデジタルスキル試験とはで解説しています。ここでは高度試験を受ける人に必要な範囲に絞ります。
3区分の名前と科目構成
新試験は、マネジメント、データ・AI、システムの3区分です。CBT方式で、科目A-1が90分・60問、科目A-2と科目Bの合計が120分(科目A-2が23問、科目Bが12問)です。開始は2027年度の夏頃から秋頃の予定で、実施時期や期間は検討中とされています。
科目Bの大項目は、2026年3月に公表された出題範囲等の改定案で、次のように示されています。
| 区分(仮称) | 科目Bの大項目(2026年3月公表の改定案) | シラバス案の状況 |
|---|---|---|
| マネジメント | 組織・ビジネスの変革・デジタル戦略/サービスマネジメント/プロジェクトマネジメント/組織のガバナンス・監査 | Ver.0.2(2026年7月31日更新) |
| データ・AI | データマネジメント/データ・AIの活用/データエンジニアリング/データ処理とアルゴリズム | Ver.0.1(2026年10月30日公開) |
| システム | システムアーキテクチャ/ネットワーク/フィジカルコンピューティング/システムの開発・運用 | Ver.0.2(2026年7月31日更新) |
この表は新試験側の公表内容を並べたもので、現行の高度試験との対応を示すものではありません。公開されている科目Bのサンプル問題のうち、マネジメント・システムは、事例文を読んで解答群から選ぶ形式でした。ただし、記述式や論述式をなくすとは、IPAは明記していません。データ・AIの科目Bサンプル問題も、2026年10月30日に公開されています。
現行の高度試験区分との対応は未公表
ST、SA、PM、NW、DB、ES、SM、AUの8区分が新しい3区分のどれに当たるのか、IPAは示していません。応用情報がどこに入るのかも同じです。
対応関係が公式に示されるまでは、「自分の区分はこれになる」と決めつけず、IPAの続報を確認しておきましょう。表にある「ネットワーク」も新試験の出題項目名で、NWとの対応を示すものではありません。
免除・経過措置は検討中
科目の免除については、IPAが次の2点を示しています。どちらも検討中の段階です。
- 新試験の各区分に、現行の高度試験と同等の免除制度を設ける方向
- 現行の高度試験や支援士試験で一部科目の免除要件を満たした場合、一定期間は新試験でも一部科目の免除を検討
具体的な要件や期間はまだわからないので、「2026年度に合格すれば免除が使える」と言い切れる段階ではありません。なお、基本情報の科目A免除と支援士の科目A-2免除は、2027年度に変更の予定はありません。
IPAは「学びのプラットフォーム」も検討中で、現行試験や過去の合格情報を登録・活用できる見込みとしています。ただし、取得済みの合格資格の扱いや新試験の受験料・合格基準は、公式には記載がありません。
高度試験を今年度受けるか待つか|判断の3ステップ


受けるか待つかは、自分の区分の最終日と、そこまでに使える時間から決められます。新制度の情報が出そろうのを待っていると、現行の最後の機会が終わってしまうこともあります。



新しい試験で免除や合格実績がどうなるか分からないのに、今受けて意味あるのかな……



気持ちはよく分かります。ただ、新制度での扱いは今は誰にも断言できません。だから「新試験でどう使えるか」より、「今の自分にこの試験が必要か」で考えるのがおすすめです。
①自分の区分の最終日を確認
まず、受けたい区分が前期組か後期組かを確認します。前期組の申込は2026年10月24日17時で締め切られました。後期組の申込は2027年1月27日から2月27日までです。
②残り日数から学習期間を逆算
次に、科目Aの開始日と科目Bの開始日までの日数を、それぞれ数えます。前期組は申込が終了していて、科目Bは11月11日〜11月23日です。後期組は、11月8日に学習を始めるとすると、科目Aまで約15週間(104日)、科目Bまで約18週間(128日)です。
③受ける人・待つ人の動き方
最後に、どちらの選択が自分に合うかを決めます。目安は次のとおりです。
- 受ける人:後期組で、すでに学習が進んでいる、仕事や社内要件で現行の区分の合格が必要
- 受ける人:後期組で、2月20日の科目Aまでに十分な学習時間(11月上旬スタートで約15週間)を確保できる
- 待つ人:後期組の科目Aまでに学習時間が取れそうにない
- 待つ人:受験料や免除の要件が出てから受験を決めたい
待つ場合も、新試験の開始は2027年度の夏頃から秋頃の予定で、実施時期は検討中です。待っている間に何もしないのではなく、新試験の情報を追いながら、土台になる知識を固めておくと動き出しが楽です。
ST・SA・SM・PM・ES・AUの6区分は、区分名を冠した講座をまとめた記事がありません。受けない場合や見送る場合の受け皿として、新試験の3区分向けの講座を知っておくと、土台づくりを止めずに済みます。
\ マネジメント・システムなど、3区分別に使える講座を確認できます /
高度試験の2027年度の扱い|区分別早見表


IPAの試験区分全体の2027年度の扱いを1つの表にまとめました。ほかの試験を検討中の方も、全体像を確認できます。
| 試験区分 | 2027年度の扱い(案) | 実施時期(予定) |
|---|---|---|
| ITパスポート | 継続(出題分野を3分野に再整理) | 2027年度春頃から通年 |
| 情報セキュリティマネジメント | 継続(科目Aの体系などを一部変更・範囲は変わらない) | 2027年度春頃から通年 |
| 基本情報技術者 | 継続(科目Aの体系などを一部変更・範囲は変わらない) | 2027年度春頃から通年 |
| データマネジメント(仮称) | 新設 | 2027年度夏頃〜秋頃 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(仮称) | 新設(マネジメント/データ・AI/システムの3区分) | 2027年度夏頃〜秋頃 |
| 情報処理安全確保支援士 | 継続(試験時間と科目Bの形式などを変更) | 2027年度夏頃〜秋頃 |
| 応用情報技術者・高度試験(現行) | 2026年度の実施をもって終了予定(プロフェッショナルデジタルスキル試験に再編) | 2026年度の前期・後期が最後 |
ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者の現行CBT試験は、2026年12月28日以降いったん休止の予定です(会場によってはそれより前)。再開時期は未定です。
現行の応用情報技術者試験・高度試験が、新しい3区分のどれに対応するかはIPAから示されていません。
高度試験の廃止に関するよくある質問


高度試験の廃止について、よく寄せられる疑問をまとめました。
- 前期の申込を過ぎてしまった場合は、どうなりますか?
-
前期の申込は2026年10月24日17時で終了したため、前期組(ST・SA・NW・SM)は、新たに申し込んで現行の試験を受けることはできません。2026年度にこれから申し込める高度試験は、後期組(PM・DB・ES・AU)だけで、申込は2027年1月27日から2月27日です。
- 2026年度に受けなかった区分は、2027年度の新試験で受けられますか?
-
現行の区分としては受けられません。2027年度は、「マネジメント」「データ・AI」「システム」の3区分に再編される予定です。現行の8区分との個別の対応は、IPAから示されていません。
- 高度試験の免除や、すでに持っている合格資格はどうなりますか?
-
免除は、現行の高度試験と同等の制度を設ける方向で検討中です。要件や期間、取得済みの合格資格の扱いは、2026年11月時点で公表されていません。
高度試験の廃止|まとめ:自分の区分の最終日を確認しよう


高度試験は、廃止というより2026年度で現行制度が終わり、新しい試験に再編される予定という話でした。大事なのは、自分の区分の最後の日を知ったうえで、受けるか待つかを選ぶことです。
高度試験の扱い:現行制度は2026年度の実施をもって終了予定で、応用情報とあわせてプロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)に再編される予定です。
最後の日程:前期組(ST・SA・NW・SM)は申込が2026年10月24日17時で終了、後期組(PM・DB・ES・AU)は申込が2027年1月27日から2月27日までです。
未公表のこと:現行区分と新3区分の対応、免除の要件と期間、受験料、合格基準、既存の合格者の扱いは、2026年11月時点で公式に示されていません。
まず、受けたい区分が前期組か後期組かを確認しましょう。後期組なら申込日をカレンダーに入れて、講座や書籍で学習計画を固めます。前期組は申込が終わっているため、見送った場合は新試験の続報を追っていきましょう。



最後の日が分かったら、少し気持ちが落ち着いた。まずは自分の区分の締切を確認してみる。



その調子です。日程さえ押さえておけば、受ける場合も待つ場合も、慌てずに動けますよ。
目的別に、次に読んでほしい記事を並べました。
- ネットワークスペシャリスト試験のおすすめUdemy講座3選|ネスペ対策の講座を比べたい方へ
- データベーススペシャリスト試験のおすすめUdemy講座3選|後期の最後の1回に向けて
- プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|新試験を待つ・全体像を知りたい方へ
- プロフェッショナルデジタルスキル試験のおすすめUdemy講座|講座がない区分の土台固めに
- 応用情報を今から受ける意味と最後の日程|応用情報の最後の機会を知りたい方へ
参考資料
2026年度 応用情報・高度試験・支援士試験の実施期間 | IPA 独立行政法人情報処理推進機構
情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について | IPA 独立行政法人情報処理推進機構
新試験制度のシラバス案について | IPA 独立行政法人情報処理推進機構









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