
プロフェッショナルデジタルスキル試験の対策本を探しているんですが、書店にもAmazonにもそれらしい本が見当たらなくて……



正直に言うと、専用の対策書はまだ存在しません。試験自体がこれから始まる予定だからです。でも今のうちに読んでおくと後で効いてくる本は、ちゃんとありますよ。
プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)は、2027年度の開始が予定されているIPAの新試験です。
2026年8月時点ではまだ実施されていないため、この試験のためだけに書かれた対策書は1冊も存在しません。
この記事では、専用の参考書がない代わりに「今から読んでおくと土台になる本」を5冊、正直な立ち位置とあわせて紹介します。応用情報技術者試験の定番書から、マネジメント・システム・データ・AIの3区分に近い本まで、順番に見ていきましょう。
- プロフェッショナルデジタルスキル試験に専用対策書がまだない理由
- 土台になる応用情報技術者試験の定番書
- マネジメント・システム・データ・AI区分に近い4冊
- 5冊をどんな順番で読むか
- 試験制度そのものを詳しく知りたいときの参照先
プロフェッショナルデジタルスキル試験|おすすめ書籍を選ぶ前に知っておきたいこと


書籍を紹介する前に、この試験の「今」を正直にお伝えしておきます。
まずは、なぜ対策書が存在しないのかから確認していきましょう。
専用の対策書がまだ存在しない理由
プロフェッショナルデジタルスキル試験は、IPAが2027年度の開始を予定している国家試験(仮称)です。
2026年7月31日更新のシラバス案(Ver.0.2)で、マネジメント・システムの2区分は公開されていますが、データ・AI区分はまだ「準備中」です。
試験そのものがまだ実施されていないので、出版社が「この試験の対策書」として1冊を出すことは、2026年8月時点では原理的にできません。
この記事での本の選び方
新試験は、現在の応用情報技術者試験と高度試験を大括り化して引き継ぐ位置づけとされています。
この記事では、その土台をふまえて「今読んでおくと後で効いてくる本」を5冊選びました。
- 応用情報技術者試験の土台になる定番書
- マネジメント区分に近い高度試験の定番書
- システム区分に近い2冊(データ設計+コード設計)
- データ・AI区分の代わりに読める別資格の対策書
いずれも新試験の「公式テキスト」「専用対策書」ではありません。現行の資格試験向けに書かれた本です。
新試験のシラバス確定版が出た時点で、内容の差分が生まれる可能性があります。その前提で読み進めてください。
プロフェッショナルデジタルスキル試験|今読む価値がある本5冊の比較一覧


5冊の位置づけを一覧にまとめました。どの区分に近いかは、あくまで目安として捉えてください。
| 書籍名 | 近い区分 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和08年 | 土台(全区分共通) | 新試験の前提知識をまず固めたい方 |
| 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2026~2027年版 | マネジメント | DX推進やIT戦略の管理側に関心がある方 |
| 情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026~2027年版 | システム | データ基盤・DB設計を担いたい方 |
| 改訂新版 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 | システム | アーキテクチャ・設計力を鍛えたい方 |
| 最短突破 データサイエンティスト検定〈リテラシーレベル〉公式リファレンスブック 第4版 | データ・AI(代用) | データ活用の基礎から触れておきたい方 |
プロフェッショナルデジタルスキル試験|土台になる応用情報技術者試験の定番書


新試験は応用情報技術者試験と高度試験を大括り化して引き継ぐ位置づけとされています。
だからこそ、区分を問わずまず押さえておきたいのが応用情報の土台です。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和08年|出題範囲の全体像をイラストでつかむ1冊
イラストベースで午前・午後の出題範囲を体系的に解説する、応用情報技術者試験の定番シリーズです。
新試験の土台となる応用情報の全体像を、図解でざっくり掴みたい方に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和08年 |
| 著者 | きたみりゅうじ |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 発売日 | 2025年12月3日 |
| 定価(税込) | 3,630円 |
| ページ数 | 952ページ |
この書籍のおすすめポイント
- イラスト中心の構成で、午前・午後の出題範囲全体を無理なく通読できる
- 新試験3区分に共通する基礎知識(技術・マネジメント・ストラテジ)を1冊で概観できる
- 952ページと大部だが、章単位で拾い読みもしやすい構成
令和8年度(2026年度)の応用情報技術者試験向けの版で、2027年度の新試験仕様には当然対応していません。あくまで「土台になる知識」を得るための1冊として読んでください。
\ 新試験の土台になる応用情報の全体像をつかむ /
プロフェッショナルデジタルスキル試験|マネジメント区分に近づく1冊


マネジメント区分は、シラバス案(Ver.0.2)が公開済みの2区分のひとつです。
組織やビジネスにおけるデータ・デジタル技術の利活用プロセスをマネジメントする知識が問われるとされています。
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2026~2027年版|年度版表記が新試験の開始年度と重なる1冊
現行の高度試験「プロジェクトマネージャ試験」向けの定番教科書です。
書名の「2026~2027年版」という年度版表記が、新試験の開始予定年度とちょうど重なっている点が目を引きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2026~2027年版 |
| 著者 | ITのプロ46・三好康之 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 発売日 | 2026年3月24日 |
| 定価(税込) | 3,498円 |
| ページ数 | 780ページ |
この書籍のおすすめポイント
- プロジェクトマネジメントの知識体系を、論文対策まで含めて網羅的に学べる
- 「2026~2027年版」の年度表記が新試験開始年度をまたいでおり、当面使い続けやすい
- DX推進・IT戦略の管理という、マネジメント区分の出題方向性に近い内容を扱う
現行のプロジェクトマネージャ試験向けの教科書であり、新試験マネジメント区分の対策書ではありません。シラバス確定版が出た際は、内容の差分が生まれる可能性があります。
780ページと大部なので、論文対策には別途演習も必要です。
\ マネジメント区分に近い知識を体系的に学ぶ /
プロフェッショナルデジタルスキル試験|システム区分に近づく2冊


システム区分も、シラバス案(Ver.0.2)が公開済みです。
デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する知識が問われるとされています。ここでは、データ基盤の設計力と、コードそのものの設計力という2つの角度から1冊ずつ紹介します。
情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026~2027年版|データ基盤の設計力を鍛える1冊
現行の高度試験「データベーススペシャリスト試験」向けの定番教科書です。
こちらもプロジェクトマネージャ版と同じく「2026~2027年版」という年度表記で、システム区分の中でもデータ設計・DB領域を扱います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026~2027年版 |
| 著者 | ITのプロ46・三好康之 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 発売日 | 2026年3月24日 |
| 定価(税込) | 3,278円 |
| ページ数 | 656ページ |
この書籍のおすすめポイント
- データベース設計・SQL・正規化などの基礎から、午後試験レベルの応用まで扱う
- システム区分が扱う「データを整備する基盤づくり」の知識と重なる部分が多い
- こちらも「2026~2027年版」で、当面は最新の情報として参照しやすい
現行のデータベーススペシャリスト試験向けであり、新試験システム区分のシラバスとの一致は確定していません。あくまで「データ設計の実務知識」を養う本として活用してください。
\ システム区分に近いデータ基盤の知識を固める /
改訂新版 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門|保守しやすい設計の考え方を養う1冊
「保守しやすい、成長し続けるコードの書き方」をテーマにしたロングセラーの改訂版です。
資格試験の対策書ではなく、ソフトウェア設計そのものを扱う実務書です。システム区分が問う「アーキテクチャ設計」の土台となる考え方を養えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 改訂新版 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方 |
| 著者 | 仙塲大也 |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 発売日 | 2024年12月25日 |
| 定価(税込) | 3,520円 |
| ページ数 | 408ページ |
この書籍のおすすめポイント
- 命名・クラス設計・関数設計など、コードレベルの具体例が豊富で実践しやすい
- 「要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する」というシステム区分の狙いに近い設計思考が身につく
- 資格用語に依存しないため、新試験のシラバスが変わっても内容が古びにくい
IPAのシラバス用語との対応は薄く、あくまで実務としての設計力を鍛える本です。試験の出題形式や用語対策としては使えない点に注意してください。
\ システム区分に近い設計力の土台を作る /
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プロフェッショナルデジタルスキル試験|データ・AI区分は代用書で備える


データ・AI区分は、2026年8月時点でシラバス案自体が「準備中」で未公開です。
出題範囲がまだわからない以上、この区分に「対応する」と言い切れる本は存在しません。ここでは、方向性が近い別資格の対策書を代わりに紹介します。
最短突破 データサイエンティスト検定〈リテラシーレベル〉公式リファレンスブック 第4版|データ活用の基礎に触れる1冊
データサイエンティスト検定(DS検定)〈リテラシーレベル〉の公式リファレンスブックです。
データサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力という3つのスキル領域を扱っており、2026年6月発行と候補の中でもっとも新しい情報を反映しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 最短突破 データサイエンティスト検定〈リテラシーレベル〉公式リファレンスブック 第4版 |
| 著者 | ディジタルグロースアカデミア |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 発売日 | 2026年6月9日 |
| 定価(税込) | 2,860円 |
| ページ数 | 416ページ |
この書籍のおすすめポイント
- データ分析・統計・ビジネス活用の基礎を1冊で概観できる
- 公式リファレンスブックとして体系的にまとまっており、独学でも読み進めやすい
- 「第4版」まで版を重ねている定番シリーズで、内容の更新頻度も高い
これはデータサイエンティスト検定という別資格の対策書です。プロフェッショナルデジタルスキル試験のデータ・AI区分とは、シラバス案が未公開のため対応関係がまったくわかりません。
「関連分野の基礎知識」として、距離を置いて読んでください。
\ データ・AI区分に近い基礎知識に触れておく /
プロフェッショナルデジタルスキル試験|5冊をどの順番で読むか


5冊すべてを一度に読む必要はありません。自分が目指したい区分に合わせて絞るのが現実的です。
- まず「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」で土台を作る:新試験の3区分に共通する基礎知識を、区分を問わず先に固めておく
- 目指す区分に近い1〜2冊を追加する:マネジメント志向なら「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」、システム志向なら「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」と「良いコード/悪いコード」の2冊
- データ・AI領域に関心があれば「データサイエンティスト検定リファレンスブック」も:シラバス未公開の区分なので、優先度は他より低めでかまわない
プロフェッショナルデジタルスキル試験 おすすめ書籍|よくある質問


書籍選びについて、よく寄せられそうな疑問をまとめました。
- この記事の本を読めば新試験に合格できますか?
-
いいえ、断定はできません。紹介した5冊は新試験の専用対策書ではなく、応用情報・高度試験・別資格向けに書かれた本です。
あくまで「今のうちに固めておける土台」として位置づけてください。試験の公式教材が出そろい次第、あらためて対策書を検討する形になります。
- プロフェッショナルデジタルスキル試験はいつから始まりますか?
-
2027年度の夏頃から秋頃の開始が予定されています(2026年8月時点の情報)。正式な受験申し込み方法や日程はまだ発表されていません。
詳しくはプロフェッショナルデジタルスキル試験とは|3区分と開始時期で解説しています。
- データ・AI区分の対策書はありますか?
-
2026年8月時点ではありません。データ・AI区分はシラバス案自体が「準備中」で未公開のため、出題範囲がわかっていません。
この記事では代わりにデータサイエンティスト検定の公式リファレンスブックを紹介していますが、これは別資格の対策書である点にご注意ください。
- 今から応用情報技術者試験を受ける意味はありますか?
-
あります。新試験との対応関係はまだ公表されていませんが、応用情報技術者試験と高度試験は新試験の土台にあたるとされています。
現行の情報処理技術者試験制度は2026年度で終了する予定です。今年度中に受けておきたい方は、今の学習を続けるのが現実的です。
- 「情報処理教科書」シリーズの年度版はどう確認すればいいですか?
-
「2026~2027年版」のように書名に年度が入っているシリーズです。旧年度版を誤って購入しないよう、購入時は必ず表紙の年度表記を確認してください。
改訂版が出た場合は、最新の年度版を選ぶのが基本です。
- マネジメント・システム以外の区分の本も今後紹介されますか?
-
データ・AI区分はシラバス案自体が未公開のため、現時点で断定的な選書ができません。IPAからシラバス案が公開され次第、あらためて記事の内容を見直す予定です。
プロフェッショナルデジタルスキル試験 おすすめ書籍|まとめ


プロフェッショナルデジタルスキル試験は2027年度開始予定の新試験で、専用の対策書はまだ存在しません。
それでも、応用情報技術者試験の土台や、マネジメント・システム区分に近い高度試験の定番書を先に読んでおくことはできます。
- 専用対策書はまだない:試験自体が2027年度開始予定のため、2026年8月時点で専用の対策書は1冊も存在しない
- まず土台を固める:「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」で新試験3区分に共通する基礎を押さえる
- 区分に近い本を追加する:マネジメントは「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」、システムは「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」と「良いコード/悪いコード」の2冊
- データ・AI区分は代用書で様子を見る:シラバス未公開のため、データサイエンティスト検定リファレンスブックを距離を置いて読む
迷ったら、まず土台になる1冊から始めてください。
新試験がどの区分になっても無駄にならないのが、応用情報の土台知識です。イラスト中心で読み進めやすく、まずはこの1冊で全体像をつかんでから、目指す区分に近い本を追加するのが遠回りに見えて一番確実です。
\ まずはこの1冊で新試験の土台をつくる /
試験そのものについてもっと詳しく知りたい方や、土台になる応用情報を動画で学びたい方は、以下の記事も参考にしてください。
- プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|3区分と開始時期|試験の実施主体・3区分の内容・開始時期を詳しく整理しています
- 応用情報技術者試験のおすすめUdemy講座|土台固めを動画講座でも進めたい方はこちら









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