プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|2027年度・3区分

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|3区分と開始時期

「プロフェッショナルデジタルスキル試験」って最近ニュースで見かけたけど、今受けようとしている応用情報や高度試験、なくなっちゃうの?

あおい

その不安、痛いほどわかります。今の試験は2026年度で終わる予定ですが、「大括り化」して再編される形で、免除制度も検討されているんです。

先に押さえたい要点
  • 開始時期:2027年度の夏頃〜秋頃に開始予定(具体的な実施時期・期間は検討中)
  • 区分:マネジメント/データ・AI/システムの3区分
  • 現行の応用情報技術者試験・高度試験:2026年度の試験実施をもって終了予定
  • 名称:IPAの表記は今も「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」で、正式名称は確定していません

この記事では、2027年度にIPAが新設する「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)の全体像を、公式情報をもとに整理してお伝えします。

あわせて、応用情報技術者試験・高度試験がどうなるのかも詳しく解説します。

今の試験を受け続けるべきか、新試験を待つべきか、判断材料をひとつずつ確認していきましょう。

この記事でわかること
  • プロフェッショナルデジタルスキル試験の実施主体・3区分・開始時期
  • マネジメント/データ・AI/システムの3区分が問う内容
  • シラバス案とサンプル問題の公開状況
  • 応用情報技術者試験・高度試験の最終日程と、免除・経過措置の検討状況
  • 同時新設のデータマネジメント試験との違い
  • 今から始められる準備の方向性

※本記事はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)公式サイトの「情報処理技術者試験制度の変更概要」と「新試験制度のシラバス案について」をもとに、2026年11月時点のIPA公表内容(シラバス案)にもとづいてまとめています。正式決定ではなく、変更の可能性があります。

目次

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|2027年度新設のIPA新試験(仮称)

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|2027年度新設のIPA新試験(仮称)

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、IPA(情報処理推進機構)が2027年度に新設する国家試験(仮称)です。

本記事執筆時点の名称は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」で、マネジメント/データ・AI/システムという3つの区分に分かれているのが大きな特徴です。

最初に確認したいのは、この試験を実施する主体です。

実施主体はIPA(情報処理推進機構)

IPAは、応用情報技術者試験や高度試験など、国内のIT関連国家試験を長年運営してきた独立行政法人です。

プロフェッショナルデジタルスキル試験も、情報処理技術者試験制度が2027年度に刷新される中で新設される試験のひとつという位置づけです。

民間の資格予備校やベンダーが独自に作った認定制度ではなく、公的な試験制度の一部として実施される点が大きな特徴です。応用情報技術者試験と同じように、全国のテストセンターで受験できる仕組みになると見込まれます。

3区分に分かれる新しい国家試験

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、単一の試験ではなくマネジメント/データ・AI/システムの3区分に分かれています。

受験者は、自分の専門性や目指すキャリアに近い区分を選んで受験する形になると見込まれます。

それぞれの区分が具体的に何を問うのかは、次の章でまとめます。

名称はまだ「仮称」の段階

現時点でIPAが公式に使っているのは「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」という表記です。

正式名称として確定した情報ではないため、本記事でも「仮称」と明記した上で扱います。

名称や詳細が正式に固まるまでは、今の呼び方のまま話題に上ることが多くなりそうです。正式発表があり次第、この記事の内容も更新します。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分|マネジメント・データ・AI・システムの違い

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分|マネジメント・データ・AI・システムの違い

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分は、それぞれ問う専門知識がはっきり分かれています。

IPA公式の記述をもとに、区分ごとの内容を整理しました。

まずは3区分の全体像を、表でまとめて確認してみましょう。

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区分主に問う内容(IPA公式の記述)
マネジメント試験組織やビジネスにおける、データ及びデジタル技術を利活用するプロセスをマネジメントする専門的な知識及び技能
データ・AI試験組織やビジネスのデータドリブンな活動を支える基盤を構築してデータを整備する専門的な知識
システム試験デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する専門的な知識

区分ごとの内容は次のとおりです。

マネジメント試験が問う内容

マネジメント試験は、組織やビジネスにおいてデータ及びデジタル技術を利活用するプロセスをマネジメントする専門的な知識及び技能を問う区分です。

平たく言うと、DXの推進やIT戦略の立案・実行を、組織としてどう管理していくかという視点が中心になると考えられます。

この区分はシラバス案と科目Bのサンプル問題が公開済みなので、出題範囲の方向性を先に確認できます。マネジメントの視点でデジタル活用を捉えたい方に関係が深い区分といえそうです。

2026年3月にIPAが示した出題範囲の改定案では、科目Bの大項目として「組織・ビジネスの変革・デジタル戦略」「サービスマネジメント」「プロジェクトマネジメント」「組織のガバナンス・監査」が挙げられています。

データ・AI試験が問う内容

データ・AI試験は、組織やビジネスのデータドリブンな活動を支える基盤を構築してデータを整備する専門的な知識を問う区分です。

AI活用が広がるほど、その土台になるデータが整理されているかどうかが成果を左右します。この区分は、そうしたデータ活用の基盤づくりに焦点を当てていると考えられます。

この区分も、シラバス案と科目Bのサンプル問題が2026年10月30日に公開されました。2026年3月の改定案では、科目Bの大項目として「データマネジメント」「データ・AIの活用(生成AI、RAG、AIエージェント、AI倫理)」「データエンジニアリング」「データ処理とアルゴリズム(SQLと擬似言語)」が示されています。

データエンジニアリングやデータマネジメントに関心がある方は、この区分の続報を特にチェックしておきたいところです。

システム試験が問う内容

システム試験は、デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する専門的な知識を問う区分です。

システム開発の上流工程から運用まで、幅広い工程を主導する立場を想定した内容になると見込まれます。

3区分の中では、これまでのシステム開発・運用系の知識を積み重ねてきた方に最もイメージを持ちやすい区分かもしれません。

この区分はシラバス案と科目Bのサンプル問題が公開済みです。改定案の科目B大項目は、「システムアーキテクチャ」「ネットワーク」「フィジカルコンピューティング(IoT・組込み・制御)」「システムの開発・運用(アジャイル、CI/CD、DevSecOps、AI駆動開発など)」です。

シラバス案・サンプル問題の公開状況

ここまでの内容を、公開状況として表にまとめます。

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区分シラバス案サンプル問題最終更新
科目A-1(共通知識)Ver.0.1掲載なし26年9月(シラバス案)
マネジメントVer.0.2科目Bあり26年7月(シラバス案)/26年8月(サンプル)
データ・AIVer.0.1科目Bあり26年10月(シラバス案・サンプル)
システムVer.0.2科目Bあり26年7月(シラバス案)/26年8月(サンプル)

科目A-1(共通知識)は3区分で共通で、情報処理安全確保支援士試験とも共通の科目です。シラバス案は2026年9月30日に公開されました。

各資料は、IPAの「新試験制度のシラバス案について」と「新試験制度のサンプル問題について」から確認できます。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の試験形式・開始時期|CBT・210分・2027年度予定

プロフェッショナルデジタルスキル試験の試験形式・開始時期|CBT・210分・2027年度予定

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、CBT方式・合計210分・2027年度 夏頃〜秋頃の開始が予定されています。

3区分共通の試験形式を、順に整理します。

受験方式はCBT(3区分共通)

CBT方式とは、テストセンターに設置されたパソコンで解答する受験形式のことです。

マネジメント/データ・AI/システムの3区分すべてで、共通してCBT方式が採用される予定です。

自宅のパソコンで受験するオンライン方式ではなく、指定された会場に出向いて受験する形式です。すでに高度試験でCBT方式を経験している方は、同じ流れをイメージしておくと安心です。

科目A-1・A-2・科目Bの出題構成

出題は、科目A-1(共通知識)が90分・60問、科目A-2が23問、科目Bが12問という構成です。

科目A-2と科目Bを合わせて120分で解答する形になり、試験全体の時間は合計210分です。

知識を幅広く問う科目Aと、より実践的な内容を問う科目Bという構成は、他のIPA試験とも近い形式になると見込まれます。

科目Bの形式について、公開されているサンプル問題(3区分とも)は事例文を読んで解答群から選ぶ選択式で、記述式や論述式のサンプルは公開されていません。ただ、本試験の形式についてIPAが明記しているのは「CBT方式」までなので、サンプルと同じ形式になると断定はできません。

公開状況は、3区分の章の「シラバス案・サンプル問題の公開状況」の表のとおりです。シラバス案は「公表時点の検討状況に基づくもので、変更する可能性がある」とIPAが記載していて、サンプル問題は出題のイメージを共有するためのものとされています。

開始時期は2027年度 夏頃〜秋頃(予定)

開始時期についてまず押さえておきたいのは、まだ「予定」段階だという点です。

IPA公式サイトによると、プロフェッショナルデジタルスキル試験の開始は2027年度の夏頃から秋頃が予定されています。

具体的な実施時期や期間は検討中とされていて、受験の申し込み方法や日程はまだ発表されていません。なお、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者は、2027年度の春頃から通年で実施される予定です。

現行の情報処理技術者試験制度は2026年度で終了するため、その翌年度からスタートする新試験という位置づけです。ここが、今まさに応用情報や高度試験を目指している方にとって一番気になるポイントだと思うので、次の章で詳しく整理します。

プロフェッショナルデジタルスキル試験|応用情報・高度試験はどうなるのか

プロフェッショナルデジタルスキル試験|応用情報・高度試験はどうなるのか

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、現在の応用情報技術者試験と高度試験を「大括り化」して再編する位置づけの試験です。

そして、現行の情報処理技術者試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。

今まさに応用情報や高度試験の勉強をしている方にとって、一番気になる部分だと思います。

「大括り化」とは何を意味するのか

IPAの発表では、現在の応用情報技術者試験と高度試験を「大括り化」した上で内容を再編し、プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分を設けるとされています。

つまり、今は応用情報技術者試験と複数の高度試験に分かれている仕組みが、2027年度からは3つの大きな括りに再編されるということです。

新しい括りは、マネジメント/データ・AI/システムの3区分です。

試験区分の数だけを見ると減っているように感じますが、単純な「廃止」ではなく「再編・統合」に近いイメージで捉えておくとよさそうです。

現行の応用情報・高度試験の最終日程(2026年度で終了予定)

IPA公式サイトによると、現行の情報処理技術者試験制度は2026年度の試験実施をもって終了することが発表されています。

応用情報技術者試験や高度試験を、今の形で受けられるのは2026年度が最後という位置づけです。

IPAが公表している最終日程は次のとおりです。応用情報は前期・後期の2回、高度試験は前期か後期のどちらか1回が、最後の受験機会になります(IPAの実施案内)。

前期の高度試験(ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・ITサービスマネージャ)は、2026年10月24日17時で申込受付が終了しています。これらの区分は、現行制度での受験機会が今年度はすでにありません。

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時期試験区分申込期間科目Aの受験期間科目Bの受験期間
前期応用情報技術者2026/10/6〜11/710/28〜11/1011/24〜12/6
前期ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・ITサービスマネージャ2026/10/6〜10/24(受付終了)A-1・A-2 10/17〜10/27B-1・B-2 11/11〜11/23
後期応用情報技術者2027/1/27〜2/162/6〜2/193/3〜3/15
後期プロジェクトマネージャ・データベーススペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリスト・システム監査技術者2027/1/27〜2/272/20〜3/23/16〜3/28

受験手数料は7,500円で、前期・後期ともCBT方式です。前期の申込の締切はいずれも17時です。合格発表は前期が2027年2月頃、後期が2027年6月頃の予定です。応用情報を受けるか迷う方は応用情報を今から受ける意味と最後の日程、高度試験を検討中の方は高度試験の最後の日程と今後もあわせてご覧ください。

高度試験区分との対応と、免除・経過措置の現状

「今受けている試験区分が、3区分のどれに当たるのか」は、一番気になるところだと思います。

IPAは、現行の高度試験と新しい3区分の対応を示していません。次の表は、公開されているシラバス案・改定案の出題範囲を見て、内容が重なりそうな区分を当サイトで整理した目安です。IPAが公式に示した対応ではなく、今後変わる可能性があります。「この試験はこの区分」と断定する情報も、推測として扱ってください。

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現行の高度試験出題範囲が重なりそうな区分(当サイトの目安・IPA公式の対応ではありません)
ITストラテジストマネジメント(変革・デジタル戦略)
プロジェクトマネージャマネジメント(プロジェクトマネジメント)
ITサービスマネージャマネジメント(サービスマネジメント)
システム監査技術者マネジメント(ガバナンス・監査)
システムアーキテクトシステム(システムアーキテクチャ)
ネットワークスペシャリストシステム(ネットワーク)
エンベデッドシステムスペシャリストシステム(フィジカルコンピューティング)
データベーススペシャリストデータ・AI(データモデル・SQL)とシステム(データベース)の両方に登場

応用情報技術者試験がどこに当たるのかは、資料に記載がありません。データ・AI区分のシラバス案は2026年10月30日に公開されていますが、この表は2026年3月の改定案の範囲からの読み取りです。

一方、免除と経過措置については、IPAが次の方向で検討していると公表しています。

各区分に現行の高度試験と同等の免除制度を設ける方向で検討中です。

現行の高度試験・情報処理安全確保支援士試験で一部科目免除の要件を満たした場合に、一定期間、新試験で一部科目を免除する経過措置も検討中です。

いずれも検討中の段階で、具体的な要件や期間は公表されていません。受験料・合格基準・現行の合格資格の扱いについても、IPAの公式な記載は今のところありません。

また、IPAは学びのプラットフォームを検討していて、現行試験や過去の合格情報も登録・活用できる見込みとされています。ただし、これは合格資格の扱いを示すものではありません。

え、今まで積み上げてきた勉強、無駄になっちゃうの……?

あおい

そう思いますよね。個別の対応関係はまだ示されていませんが、免除や経過措置は検討中ですし、出題範囲を見る限り今の学習が活きる部分も多そうです。公式発表を待ちながら、今できることを積み重ねていきましょう。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の難易度・レベル|公式の水準と未確定の3点

プロフェッショナルデジタルスキル試験の難易度については、合格基準・合格率・現行試験との難易度比較のいずれもIPAから公表されていません。

ここでは、公式資料から読み取れる「目標とする水準」と、まだ決まっていない部分を分けて整理します。

IPAは水準をどう表現しているのか。まずはそこからです。

公式が示す目標水準

IPAの出題範囲等の改定案(PDF)では、試験ごとに評価する水準が次のように書き分けられています。

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試験IPAが示す目標水準(要約)
ITパスポート試験ビジネスパーソンに求められるデジタルリテラシーとしての基礎知識及びマインド・スタンス
データマネジメント試験(仮称)データ・AIを効果的・効率的に利活用するデータマネジメントの基本的な知識及び技能
基本情報技術者試験デジタル技術を活用したサービス、プロダクト、システム及びソフトウェアを作る基本的な知識及び技能
プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の3区分各区分の分野について、専門的な知識及び技能が目標とする水準に達していることを評価

文言の上では、基本情報技術者試験が「基本的」、プロフェッショナルデジタルスキル試験が「専門的」という書き分けです。応用情報と高度試験を大括り化した試験なので、現行の応用情報・高度試験にあたる層を想定した水準と考えられます。ただし、IPAがこの対応を明記しているわけではありません。

ただし、IPAの資料には「レベル◯相当」のような段階表示はなく、現行試験との難易度の比較も載っていません。

なお、IPAの改定案では3区分がPD-M(マネジメント)、PD-D(データ・AI)、PD-S(システム)と略されています。他の資料でこの表記を見かけたときの参考にしてください。

試験の中身から見える手がかり

難易度そのものは示されていませんが、試験の構成からは次のことが分かります。

  • 科目A-1(共通知識)が90分・60問、科目A-2(専門知識)が23問、科目Bが12問で、合計210分です。基本情報技術者試験(科目A 90分と科目B 100分で合計190分)より、試験時間は長い構成です
  • 科目A-1は3区分共通の知識、科目A-2は区分ごとの専門知識を問います
  • IPAは区分ごとに「スキルの発揮場面」を示していて、マネジメントならアジャイルなプロジェクトを成功に導く場面、システムなら要件定義からアーキテクチャ設計を行う場面などが挙げられています
  • 各区分のシラバス案には、科目A-2の出題範囲の細目と用語例まで載っているので、学習範囲の広さは自分で確かめられます

サンプル問題は、新しい出題分野や形式のイメージを共有するためのもので、実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経ていないとIPAが明記しています。サンプルの解きやすさだけで、本試験の難しさを判断しないようにしましょう。

まだ決まっていない3点

難易度を判断する材料のうち、次の3点は現時点で公表されていません。

  • 合格基準・合格率:合格点も、目安になる合格率も示されていません
  • 現行の応用情報・高度試験との難易度比較:高度試験区分との対応も、難易度の比較もIPAは示していません
  • 本試験の問題水準:シラバス案は今後変更される可能性があり、サンプル問題も出題のイメージを示す段階です

現行の高度試験に合格している方にとっては、免除制度の行方も気になるところです。各区分に現行の高度試験と同等の免除制度を設ける方向で検討中ですが、具体的な要件は未公表です。詳しくは前の章の高度試験区分との対応と、免除・経過措置の現状で整理しています。

正式な発表があれば、この章も更新します。それまでは、サンプル問題とシラバス案で試験の雰囲気をつかみつつ、IPA公式サイトの続報を確認しておきましょう。

プロフェッショナルデジタルスキル試験とデータマネジメント試験の違い|対象読者で使い分ける

プロフェッショナルデジタルスキル試験とデータマネジメント試験の違い|対象読者で使い分ける

2027年度には、プロフェッショナルデジタルスキル試験と同時に「データマネジメント試験」(仮称)も新設されます。

名前が似ているため検索結果でも情報が混ざりやすいのですが、この2つは対象になる読者層が異なる別の試験です。

位置づけの違いから整理します。

同時に新設される2つの試験

データマネジメント試験は、IPAがITパスポート試験の次のステップと位置づけている試験で、主にビジネス部門を含む幅広いビジネスパーソンを対象にしています。

一方のプロフェッショナルデジタルスキル試験は、応用情報技術者試験や高度試験を大括り化した、より専門性の高い層向けの試験です。

どちらもIPAが主催し、同じタイミングで発表された姉妹試験のような関係にあります。

対象読者・試験形式の比較

数字と対象読者で見比べると、違いがはっきりします。

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項目プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)データマネジメント試験(仮称)
実施主体IPAIPA
位置づけ応用情報技術者試験・高度試験を大括り化して再編ITパスポート試験の次のステップ
対象読者応用情報・高度試験レベルを目指す層ITパスポートの次を目指す幅広いビジネスパーソン
区分3区分(マネジメント/データ・AI/システム)区分なし
試験形式CBT・科目A-1 90分60問/科目A-2 23問/科目B 12問・合計210分CBT・科目A48問+科目B12問・120分
開始時期2027年度 夏頃〜秋頃(予定)2027年度 夏頃〜秋頃(予定)

どちらを確認すればいいか

応用情報技術者試験や高度試験を目指していた方は、プロフェッショナルデジタルスキル試験の続報を追っていくのが自然な流れです。

一方、ITパスポート試験に合格していて次のステップを探している方は、データマネジメント試験の続報が参考になります。

データマネジメント試験について詳しく知りたい方は、データマネジメント試験とは何かを整理した記事もあわせてご覧ください。

データマネジメント試験の方が自分に近いと感じた方は、データマネジメント試験のおすすめ書籍4選も参考になります。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の対策|今から何で準備するか

プロフェッショナルデジタルスキル試験の対策|今から何で準備するか

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、市販の対策教材がまだ存在しないため、今すぐできることは限られています。

ただし、シラバス案(3区分と科目A-1の共通知識)と科目Bのサンプル問題はすでに公開されています。出題範囲と形式の方向性は先に知ることができます。

それでも、今のうちから準備しておける方向性は大きく4つあります。

具体的には次の4つです。

①サンプル問題とシラバス案で出題形式を確認する

最初にやっておきたいのは、IPAが公開しているサンプル問題を一度見てみることです。

科目Bのサンプル問題は、マネジメント(4問)とシステム(6問)が2026年8月31日に公開されています。マネジメントはDX戦略、インシデント・問題管理、プロジェクトのスコープ、AIチャットボット導入のシステム監査などが題材です。システムはダッシュボードの要件定義、クラウドの無停止更新、IoTによる橋梁点検、スクラムなどが取り上げられています。

データ・AI区分(6問)のサンプル問題も2026年10月30日に公開されました。どの区分も、事例文を読んで解答群から選ぶ形式でした。

サンプル問題や科目A-1のシラバス案を見る限り、知識の面では現行の応用情報・高度試験と重なる部分が多い一方、科目Bは記述式・論述式の対策とは形が違いそうです。サンプル問題は「新試験制度のサンプル問題について」から見られます。

②今の応用情報・高度試験の学習を続ける

今年度中に応用情報技術者試験や高度試験を受けたい方は、今の学習をそのまま続けるのが現実的です。

現行制度は2026年度で終了するため、今のうちに受けておきたい方にとっては、今年度が最後のチャンスになります。前期の高度試験(ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・ITサービスマネージャ)の申込は、10月24日17時で終了しています。応用情報(前期)の申込は11月7日(土)17時までで、後期の申込は2027年1月27日からです。

迷っている方は、次の目安で考えてみてください。

  • 応用情報や後期の高度試験の日程に間に合いそう → 現行試験を受ける。免除や経過措置は検討中で、要件は未公表です
  • 今年度は間に合いそうにない(前期の高度試験を含む) → サンプル問題で形式を確認しつつ、科目Aに重なる知識から固めて新試験を待つ

ただし、免除の具体的な要件はまだ示されていません。「免除のために受ける」と決め打ちするのは避けたほうが安心です。

現行試験向けの講座は、応用情報技術者試験のUdemy講座、ネットワークスペシャリスト試験のUdemy講座、データベーススペシャリスト試験のUdemy講座の記事で紹介しています。

③関連分野の入門書で土台を作る

プロフェッショナルデジタルスキル試験の専用対策本は、本記事執筆時点ではまだ存在しません。

それでも、3区分に関連するマネジメント・データ活用・システム開発などの入門書を先に読んでおくと、公式教材が出そろってからの学習をスムーズに始められます。

どの本から手をつけるかは、プロフェッショナルデジタルスキル試験の参考書おすすめ5冊で区分ごとに紹介しています。専用の対策本がない今、何を読んでおけるかを整理しました。

動画で進めたい方は、この試験のUdemy講座をまとめた記事もあわせてどうぞ。3区分それぞれが問う力に合わせて、いま使える講座を選んでいます。

\ 専用講座は少なくても、3区分それぞれに使える講座は今から選べます /

④IPA公式サイトの続報を定期的にチェックする

最後に、地味だけれど一番確実な対策を挙げておきます。

受験料・合格基準・免除の具体的な要件・正式名称・高度試験区分との対応関係など、まだ示されていない項目は多く、シラバス案も今後変更される可能性があります。

IPA公式サイトの発表ページやシラバス案の掲載ページを定期的にチェックし、続報が出たタイミングで最新情報を確認する習慣をつけておくと安心です。

サンプル問題での形式確認・今の学習・入門書での土台づくり・IPA公式サイトの定期チェックが、対策の4本柱です。並行して進めておくと、続報が出たときの動き出しがぐっとスムーズになります。

プロフェッショナルデジタルスキル試験に関するよくある質問

プロフェッショナルデジタルスキル試験に関するよくある質問

プロフェッショナルデジタルスキル試験について、よく寄せられる疑問をまとめました。

プロフェッショナルデジタルスキル試験(IPA)はいつから受けられますか?

2027年度の夏頃から秋頃にかけて開始される予定です(2026年11月時点の情報)。具体的な実施時期・期間は検討中で、正式な受付開始日は公表されていません。

シラバスやサンプル問題は公開されていますか?

公開されています。3区分とも、シラバス案と科目Bのサンプル問題が公開済みです。データ・AI区分は2026年10月30日にシラバス案とサンプル問題が加わりました。科目A-1の共通知識もシラバス案が公開されています。

シラバス案は変更される可能性があり、サンプル問題は出題のイメージを示すものです。

今受けている応用情報技術者試験や高度試験はどうなりますか?

現行の情報処理技術者試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。応用情報技術者試験と高度試験は、大括り化したうえで再編され、プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分になるとされています。

2026年度の最終日程は、応用情報が前期・後期の2回、高度試験は区分により前期か後期の1回です。前期の高度試験の申込はすでに終了しています。詳しくは本記事の「現行の応用情報・高度試験の最終日程」をご覧ください。

今の高度試験区分は、3区分のどれになりますか?

個別の対応関係は、IPAから公表されていません。出題範囲を見る限り、プロジェクトマネージャやシステム監査技術者などはマネジメント区分、システムアーキテクトやネットワークスペシャリストなどはシステム区分と重なる部分が多いものの、IPAが示したものではないため目安にとどめてください。

受験料や合格基準はもう決まっていますか?

現時点では、受験料も合格基準もIPAから公表されていません。同時新設のデータマネジメント試験と同様、IPA公式サイトで続報を確認してください。

今持っている資格や合格実績は、新試験でどう扱われますか?

各区分に現行の高度試験と同等の免除制度を設ける方向で検討中と、IPAが公表しています。現行の高度試験・情報処理安全確保支援士試験で一部科目免除の要件を満たした場合の経過措置も検討中です。

具体的な要件や期間、現行の合格資格の扱いは示されていないため、続報を待つ必要があります。

プロフェッショナルデジタルスキル試験とデータマネジメント試験は同じ試験ですか?

別の試験です。プロフェッショナルデジタルスキル試験は応用情報・高度試験を大括り化して再編した3区分の試験です。データマネジメント試験はITパスポートの次のステップに位置づけられる試験です。

本記事の「データマネジメント試験との違い」の章で詳しく比較しています。

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|まとめ:応用情報・高度試験受験者が今できること

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|まとめ:応用情報・高度試験受験者が今できること

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、まだ制度が固まりきっていない発表段階の試験です。

だからこそ、応用情報や高度試験を目指してきた方にとっては、正確な前提を持っておくことが一番の対策になります。

この記事のまとめ

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは:IPAが2027年度に新設する国家試験で、現時点の名称は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」です。マネジメント/データ・AI/システムの3区分に分かれます。
応用情報・高度試験との関係:現在の応用情報技術者試験と高度試験を大括り化して再編する位置づけで、現行制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。免除制度や経過措置は検討中です。
試験形式と開始時期:CBT方式・科目A-1 90分60問/科目A-2 23問/科目B 12問・合計210分で、2027年度 夏頃〜秋頃の開始が予定されています。
公開状況:シラバス案は3区分と科目A-1の共通知識が公開済みで、科目Bのサンプル問題も3区分とも公開されています。

個別の対応関係や受験料、免除の具体的な要件など、まだ発表されていない情報も多くあります。

正式名称や対応関係、シラバスの確定版が公開され次第、この記事の内容も随時更新していく予定です。

今の試験は2026年度で最後だけど、免除も検討されているんだね。まずは日程を確認して、今年度の応用情報を目指せるか考えてみる。

あおい

その調子です。制度が固まるまでのこの時間を、今できることの積み重ねに使えば大丈夫ですよ。

\ 今できる積み重ねのひとつに、動画での基礎固めはいかがですか /

もう少し詳しく知りたい方は、目的別に以下の記事もあわせてご覧ください。

参考資料
情報処理技術者試験制度の変更概要 | IPA 独立行政法人情報処理推進機構
新試験制度のシラバス案について | IPA 独立行政法人情報処理推進機構
新試験制度のサンプル問題について | IPA 独立行政法人情報処理推進機構
応用情報技術者試験・高度試験の実施案内 | IPA 独立行政法人情報処理推進機構

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