
MCPを学びたいけれど、まず使う講座と、サーバーを作る講座の違いがわからない……。
そんなときは、人気順より受講後に何をしたいかで選ぶと迷いが減ります。
MCP(Model Context Protocol)は、AIアプリと外部のツールやデータをつなぐための共通の取り決めです。使い方を覚えるだけならコードを書く講座は遠回りです。一方、自社のデータをAIにつなぐ仕組みを作りたいなら、設定方法だけでは足りません。
この記事は、MCPをこれから触る人と、MCPを実装したいエンジニアに向けた講座選びのガイドです。Udemyの公式講義目次と受講要件をもとに、日本語4講座・英語2講座を比較しました。私はこれらの講座を受講したわけではないため、講義のわかりやすさや学習成果を体験談として評価していません。
まず使ってみたいなら「はじめてのMCP」、使い方から自作まで日本語で進めたいなら「MCPがわかる・使える・作れる!」が候補です。開発が目的なら、使う言語とサーバーだけでなくクライアントも作るかで選びましょう。
まずは、設定を試す講座の目次から確認できます。
MCPおすすめUdemy講座|目的別の早見表
同じMCP講座でも、既存サーバーの利用とサーバー・クライアントの開発では学ぶ範囲が違います。下の表で、自分の目的に近い行を見つけてください。
| 講座 | 言語 | 中心となる内容 | こんな人に | 講義時間 | 最終更新 |
|---|---|---|---|---|---|
| はじめてのMCP | 日本語 | Claude Desktopで使う | コードを書かずに試したい | 1時間11分 | 26年7月 |
| MCPがわかる・使える・作れる! | 日本語 | 設定からTypeScriptで自作まで | 利用から一歩進みたい | 4時間28分 | 26年8月 |
| MCP超入門 | 日本語 | Pythonでサーバー・クライアント | Pythonで手を動かしたい | 4時間53分 | 26年3月 |
| MCPサーバー/クライアント開発入門 | 日本語 | HTTP対応の双方をTypeScriptで実装 | 通信の仕組みまで作りたい | 2時間55分 | 26年7月 |
| MCP Crash Course | 英語 | サーバー・クライアント・セキュリティ | 英語で広く深く学びたい | 8時間41分 | 26年7月 |
| Build AI Agents with MCP | 英語 | TypeScript/Pythonの実装と認証 | 言語別の演習を選びたい | 4時間45分 | 26年8月 |
※講義時間と最終更新は2026年9月23日に確認したUdemy公式表示です。最終更新月だけではMCP 2026-07-28仕様への対応は判断できません。価格はセールや購入環境で変わるため、各講座ページで確認してください。この6本は優劣の順位ではなく、目的ごとの候補として並べています。
AI学習全体から候補を探すなら、AI・エンジニア向けUdemy講座のまとめも参考になります。ここからは、各講座で実際に扱う題材と、選ぶ前に知っておきたい不足点を見ていきます。
利用から自作へ進みたい方は、演習の流れを見てみてください。
MCPおすすめUdemy講座|日本語で学ぶ4本
日本語講座は、Claude Desktopでの利用を入口にするものから、PythonやTypeScriptでの実装まで幅があります。自分が今できることよりも、講座を終えた後に試したいことを基準に選びましょう。
はじめてのMCP|業務で使う入口
「はじめてのMCP:専門知識ナシで実践できるAI×業務自動化【Claude Desktop】」は、MCPの背景を押さえた後、Claude Desktopに既存のMCPサーバーを設定する講座です。目次にはFilesystem、Googleカレンダー、Notionの連携と、ブラウザ操作の例があります。専門的な前提知識は不要と公式ページに記載されています。
向いている人:まずMCPが自分の作業に役立つかを、設定しながら確かめたい人。
向かない人:自分でMCPサーバーやクライアントを開発したい人。公開目次に開発の章はなく、技術を作る側に進むなら後述の講座が合います。
外部サービスとの連携は、利用するアカウントや権限の設定も伴います。講義の画面どおりに進める前に、接続先と許可する操作の範囲を確認してください。Udemy公式ページで「はじめてのMCP」を見る
MCPがわかる・使える・作れる!|設定から自作へ
この講座は、ホスト・クライアント・サーバーという役割の説明から始まり、Claude DesktopでFilesystem MCPを使い、さらにTypeScriptで画像編集用のMCPサーバーを作る構成です。Claude Code、Cursorなどへの設定方法や、MCP Inspectorでの動作確認も目次にあります。使う側と作る側の橋渡しを日本語で学びたい人に合います。
向いている人:既存サーバーを動かした後、自分の小さな機能も追加してみたい人。
向かない人:HTTP対応のクライアントまで自分で実装したい人。こちらの自作演習はサーバー中心です。また、公式ページはプログラミング経験があると理解しやすいと案内しています。
講座説明にはAIを使ってコードを書く工程もあります。コードが生成できることと、権限やエラー処理を理解して運用できることは別です。実装部分を学ぶ際は、生成された処理を自分でも読みましょう。Udemy公式ページで講義内容を見る
MCP超入門|Pythonで双方を作る
「【MCP完全理解】MCP超入門 〜基礎から実装まで〜」は、MCPのアーキテクチャやRAGとの違いを学び、PythonでMCPサーバーとクライアントを作るハンズオンに進みます。公開済みのMCPサーバーを使う章や、VS Codeから利用する章もあり、実装と利用を行き来する構成です。
向いている人:Pythonに少し触れたことがあり、サーバーだけでなく接続する側の動きも知りたい人。
向かない人:コードを書かずに業務連携を試したい人。公式の受講要件は「プログラミングに少しでも取り組んだこと」。クライアント制作章にはClaude API設定も含まれます。演習で必要なアカウントと利用条件は購入前に確認しておくと安心です。
「超入門」というタイトルでも実装の比重があります。Pythonの実行環境を用意できるかが選択の分かれ目です。Udemy公式ページでPython演習の目次を見る
MCPサーバー/クライアント開発入門|TypeScriptで通信まで
こちらは、HTTP対応のMCPサーバーとクライアントをTypeScriptでそれぞれ作る講座です。SQLiteのToDoデータを題材に、ツール、リソース、プロンプトの提供と呼び出しを実装します。MCP Inspectorを使う章もあるため、動かした結果を見ながら通信の流れを追えます。
向いている人:TypeScriptでAI連携の仕組みを組み込みたい人、サーバー側だけでなくクライアント側の処理も理解したい人。
向かない人:Claude Desktopで既存サーバーを設定する方法から始めたい人。公式の受講要件にはGitHubアカウント、VS Code、Node.js環境が挙がっています。SQLiteに慣れていると進めやすいものの、必須とはされていません。
講義時間だけを見ると短めですが、サーバーとクライアントの両方を手で組むため、途中でコードを止めて確認する時間も見込んでください。Udemy公式ページで実装範囲を見る
MCPおすすめUdemy講座|英語で深掘りする2本
英語の2本は、いずれもプログラミング経験を前提にした開発者向けです。広い範囲をじっくり学ぶか、TypeScriptとPythonの演習を選んで進めるかで判断できます。
MCP Crash Course|広い開発範囲
「MCP Crash Course: Complete Model Context Protocol in a Day」は、サーバー・クライアント、ツール・リソース・プロンプト、通信方式、セキュリティまで扱います。講義目次にはstdioとStreamable HTTPの比較や認証に関する内容もあり、MCPの開発領域を広く見渡したい人向けです。
向いている人:Pythonを使えるソフトウェア開発者で、仕組みから運用上の論点まで学びたい人。
向かない人:MCPやプログラミングをこれから始める人。講座説明でも初心者向けではないと明記されています。タイトルは「in a Day」ですが、公式表示の講義時間は8時間41分。演習を含めて一日で終わると決めつけない方がよいでしょう。
英語字幕や自動翻訳の表示は購入環境で変わる可能性があります。プレビュー動画と字幕の選択肢を先に確かめてください。Udemy公式ページで英語講座の目次を見る
Build AI Agents with MCP|TypeScript・Pythonの実装
「Build AI Agents with MCP – Model Context Protocol – TS/PY」は、MCPの基本構成に加え、TypeScriptとPythonの演習を収録しています。目次にはMCP Inspector、stdioとHTTP、FastAPIに組み込む例、OAuthを扱う演習があります。自分が使う言語の章を中心に進めたい開発者に選びやすい構成です。
向いている人:TypeScriptまたはPythonの基礎があり、AIエージェントと外部機能をつなぐ実装例を見たい人。
向かない人:プログラミング経験がなく、MCPを設定して使うことだけが目的の人。講座ページの「本番運用できる」といった表現は教材の目標です。受講だけで個々の環境の安全性や運用適合性が保証されるわけではありません。
両言語の章があるため、自分のプロジェクトで使う言語を決めてから見ると、学習の焦点を合わせやすくなります。Udemy公式ページで言語別の講義を確認する
MCP講座の選び方|購入前に確認する3点
講座のタイトルだけでは、自分に必要な演習があるかはわかりません。学ぶゴール、前提知識、扱う仕様の3点を確認すると、買った後のミスマッチを減らせます。
使うか、作るか
既存のMCPサーバーをClaude Desktopで試したいだけなら、まずは設定中心の講座で十分です。外部システムの機能をAIへ公開したいなら、サーバーの実装を扱う講座へ進みましょう。
AIアプリ側から接続する仕組みまで知りたいなら、クライアントの実装が目次にあるかを見てください。
言語と開発環境
Pythonの経験を使いたいなら「MCP超入門」、TypeScriptでHTTP対応の双方を作りたいなら「MCPサーバー/クライアント開発入門」がわかりやすい選択です。英語講座では必要なプログラミング経験を公式の受講要件で先に確認してください。環境構築やアカウント準備が必要な講座もあります。
新しいMCP仕様への対応
MCPの公式ブログは、2026-07-28版の仕様で、ステートレスなプロトコルコアなどの変更を発表しています。ここで紹介した6講座が、この版に対応しているかは確認できていません。講座の最終更新月が新しくても、該当する講義やコードが同版に更新された証拠にはなりません。
現行仕様を前提に開発するなら、購入前に講義目次や講師の更新履歴で対象の仕様バージョンを確かめ、実装時には公式ドキュメントと照らし合わせてください。MCPを利用するだけの人も、アプリの画面や設定手順が変わる可能性があります。
Claude CodeでMCPを使う場面まで広げたいならClaude CodeのUdemy講座、Codex側の学習を探すならCodexのUdemy講座も別にまとめています。
MCPのUdemy講座に関するよくある質問
購入前に迷いやすい点を、講座選びの観点からまとめました。
- プログラミング未経験でもMCPを学べますか?
-
既存のMCPサーバーを設定して使うことからなら始められます。「はじめてのMCP」は特別な前提知識を不要としています。サーバーやクライアントの自作はコードの基礎を学んでからの方が進めやすいです。
- PythonとTypeScriptのどちらで学ぶべきですか?
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仕事や個人開発ですでに使う言語を選ぶと、講義後に試しやすくなります。Pythonなら「MCP超入門」、TypeScriptでHTTP対応のサーバーとクライアントを作るなら「MCPサーバー/クライアント開発入門」が候補です。
- 講座の最終更新が新しければ、最新仕様に対応していますか?
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最終更新月だけでは判断できません。この記事の6講座について、MCP 2026-07-28仕様への対応は未確認です。対象バージョンが必要なら、該当する講義内容や更新履歴を講座ページで確かめてください。
- 英語講座を選ぶ前に何を見ればよいですか?
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受講要件、プレビュー動画、字幕の選択肢を確認しましょう。「MCP Crash Course」は生成AIとソフトウェア開発の経験を要求し、初心者向けではないと明記しています。
- 価格やセール情報が比較表にないのはなぜですか?
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Udemyの表示価格は時期や購入環境で変わります。この記事では学習内容と前提知識で比較し、購入時の金額は各講座の公式ページで確認する形にしています。
まとめ|最初の1本は学習目的から
MCP講座は、利用から開発へ進むにつれて必要な知識が増えます。既存サーバーを使う、サーバーを作る、クライアントまで実装するの中から今の目標を一つ選び、公式目次にその演習があるか見てください。
MCPを初めて使うなら「はじめてのMCP」。Claude Desktopで既存サーバーを設定するところから始まり、プログラミングの前提知識も求めていません。自作が目標なら「MCPがわかる・使える・作れる!」や言語別の開発講座を選びましょう。
講義の範囲と購入時の価格を、最後に公式ページで確認してから選んでください。
最初の一歩に合うか、講義目次と受講要件を確認してください。








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