
UXデザイナーになりたいんだけど、どの本から読めばいいのかわからなくて……リサーチ系の本と、UI系の本と、何から手をつければいい?



UXは領域が広いので、まず「自分が今どの領域を伸ばしたいか」を決めてから本を選ぶのが近道ですよ。リサーチ、情報設計、インタラクション、プロセスの4つに分けて考えると選びやすくなります。
「UXデザインの本を読もう」と思って検索すると、入門書から専門書まで種類が多くて迷いますよね。
この記事では、UXデザイナー おすすめ書籍6冊を領域別に厳選し、リサーチ/情報設計・IA/インタラクション・UI/プロセス・マインドセットの4つの軸で整理しています。未経験からUXデザイナーを目指す方にも、実務でスキルを伸ばしたい方にも、自分に必要な1冊が見つかる構成です。
掲載しているのはUXの世界で長く読まれてきた定番書のみです。流行り廃りに左右されず、何年経っても通用する基礎を身につけたい方に向けて選んでいます。
- UXデザイナーのおすすめ書籍6冊(領域別の厳選リスト)
- リサーチ/情報設計・IA/インタラクション・UI/プロセス・マインドセットの4領域ごとの選び方
- 書籍の一覧比較表(著者・出版社・領域・こんな人向け)
- 未経験から実務まで、どの順番で読めばよいかの道筋
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UXデザイナー おすすめ書籍|領域別に選ぶ理由と4つの軸


UXデザインは「リサーチして課題を発見する」「情報を設計して整理する」「インターフェースを設計する」「プロジェクトを進める」と、複数の専門領域の集合体です。そのため「UXデザイン 本」で検索しても、どの本が自分に必要かわかりにくいという声をよく聞きます。
この記事では以下の4つの領域に分けて書籍を紹介します。自分が今どこを伸ばしたいかを確認してから、該当する領域の書籍に進んでください。
- UXリサーチ:ユーザーの行動・ニーズを明らかにする
- 情報設計・IA:コンテンツを整理してナビゲーションを設計する
- インタラクション・UI設計:人間の認知・行動に基づいたUI設計の原則
- プロセス・マインドセット:UXの考え方と仕事の進め方
UXデザイナー おすすめ書籍|6冊の比較一覧


6冊の全体像を先に確認したい方のために、比較表をまとめました。領域・著者・こんな人向けの3点で一覧しています。
| 書籍名 | 領域 | 著者 | 出版社 | こんな人向け | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 超明快 Webユーザビリティ | UXリサーチ・UI | Steve Krug | ビー・エヌ・エヌ | Webサイトのユーザビリティを学びたい方 | |
| オブジェクト指向UIデザイン | 情報設計・IA | ソシオメディア株式会社 | 技術評論社 | UIの構造設計を本質から学びたい方 | |
| 誰のためのデザイン? | インタラクション・UI | D.A.ノーマン | 新曜社 | デザインの原則を基礎から理解したい方 | |
| インタフェースデザインの心理学 | インタラクション・UI | Susan Weinschenk | オライリージャパン | 認知心理学に基づくUI設計を学びたい方 | |
| UXデザインの法則 | プロセス・マインドセット | Jon Yablonski | オライリージャパン | UX設計の判断基準を体系化したい方 | |
| 人間中心設計入門 | プロセス・マインドセット | 山崎 和彦・他 | 近代科学社 | HCDの考え方を体系的に学びたい方 |
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UXデザイナー おすすめ書籍|UXリサーチの1冊


UXリサーチはユーザーの行動・言葉・文脈を観察・分析し、設計の根拠をつくる工程です。リサーチを知らないまま設計すると「自分の思い込みで作ったUI」になりがちです。ここではユーザビリティの原則を読みやすく学べる定番書を紹介します。
超明快 Webユーザビリティ|ユーザーを迷わせないUI設計の原則
原題「Don’t Make Me Think」。「ユーザーに考えさせるな」というシンプルなメッセージを中心に、WebサイトのUIがなぜわかりにくくなるのかをユーザビリティの観点から丁寧に解説した定番書です。UXリサーチの中でもユーザビリティテストの考え方を平易な言葉で学べる一冊で、デザイナー以外が読んでも理解しやすい内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 超明快 Webユーザビリティ |
| 著者 | Steve Krug(クルーグ) |
| 出版社 | ビー・エヌ・エヌ |
| 対象読者 | Webデザイン・UX入門者から実務経験者まで |
| 評価 |
- 世界中で読まれているユーザビリティの入門書として20年以上の実績がある
- 「ユーザビリティテストをどう企画・実施するか」が平易な言葉で解説されている
- デザイナーだけでなくエンジニア・PdMにも読みやすく、チームで共有しやすい
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UXデザイナー おすすめ書籍|情報設計・IAの1冊


情報設計(IA)はナビゲーション・ラベリング・カテゴリ分類といった「情報の構造」を設計する専門領域です。UIの見た目ではなく骨格をつくる作業で、UXデザイナーとしての差がつきやすい部分でもあります。ここでは日本語で読める決定版の1冊を紹介します。
オブジェクト指向UIデザイン|UIの構造設計を本質から変える一冊
「タスク起点のUIからオブジェクト起点のUIへ」という視点転換を提唱した、国内で最も話題を呼んだUI設計の書籍のひとつです。著者はUX・UIデザインの実務家集団ソシオメディアで、Webアプリ・業務システムのUI設計を考えるうえで実際の設計プロセスに直結する内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | オブジェクト指向UIデザイン 使いやすいソフトウェアの原理 |
| 著者 | ソシオメディア株式会社(上野 学・他) |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 対象読者 | UI設計・情報設計を本格的に学びたい実務デザイナー |
| 評価 |
- 「なぜこのUIは使いにくいのか」を原理から説明できる視点が身につく
- Webアプリ・業務システムの設計に特に実用的で、実務デザイナーの評価が高い
- オブジェクト起点の設計プロセスが豊富な図解とともに具体的に説明されている
UI設計の概念・原理を深く扱う専門書なので、UIの基礎知識がまったくない状態で読むと難しく感じることがあります。まず「誰のためのデザイン?」などで設計の基本的な考え方を把握してから読むと吸収しやすいです。
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UXデザイナー おすすめ書籍|インタラクション・UIの2冊


インタラクション設計とUI設計には、人間の認知・知覚・行動の仕組みを理解することが不可欠です。「なぜボタンはここに置くべきか」「なぜこのフローでユーザーは迷うのか」といった判断根拠を持てるようになる2冊を紹介します。
誰のためのデザイン?|UXの出発点になるノーマンの古典
認知科学者D.A.ノーマンが「人はなぜ使いにくいモノに出会うのか」を正面から問い直した書籍です。アフォーダンス・フィードバック・概念モデルといったUX・インタラクション設計の基本概念を生み出した原典で、30年以上読み継がれています。「デザインとは何か」という問いを深く考えたい方にとっての必読書です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 誰のためのデザイン? 増補・改訂版 |
| 著者 | D.A.ノーマン(Donald A. Norman) |
| 出版社 | 新曜社 |
| 対象読者 | UX・デザインの思想的基盤を身につけたいすべての人 |
| 評価 |
- アフォーダンス・フィードバック・概念モデルなどUXの基本概念が生まれた原典
- 「使いにくさはユーザーのせいではなくデザインのせい」という視点が腑に落ちる
- 増補・改訂版にはデジタル時代への対応を含む新章が追加されている
\ UXデザインの思想的出発点はこの一冊 /
インタフェースデザインの心理学|認知科学をUIに落とし込む実践書
「人間はどのように視覚情報を処理するか」「記憶の仕組みはUIにどう影響するか」といった認知心理学・行動科学の知見を100のデザイン原則として整理した書籍です。各原則が見開き完結で解説されており、実務のデザインレビュー時に判断根拠として参照しやすい構成になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | インタフェースデザインの心理学 第2版 |
| 著者 | Susan Weinschenk |
| 出版社 | オライリージャパン |
| 対象読者 | UIの設計判断に根拠を持ちたい実務デザイナー |
| 評価 |
- 100の原則が見開き完結で整理されており、実務で辞書的に参照しやすい
- 「なぜこのデザインがよいか」を心理学・神経科学の根拠で説明できるようになる
- 第2版ではモバイルやソーシャルに関する内容が追補されている
原則の列挙が中心のため、通読してもプロセスや仕事の進め方は学べません。「UXの仕事をどう進めるか」を知りたい方は、後述の「プロセス・マインドセット」領域の書籍もあわせて読むことをおすすめします。
\ UIの設計判断に心理学の根拠を加えたい /
UXデザイナー おすすめ書籍|プロセス・マインドセットの2冊


UXデザイナーとして仕事をするうえで「自分はいつ何をするのか」「なぜこの設計判断をするのか」を語れることは重要です。ツールや手法の前に、思考の枠組みをつくる2冊を紹介します。未経験の方はまずこの領域から入るのがおすすめです。
UXデザインの法則|設計判断を言語化する10の心理法則
フィッツの法則・ヒックの法則・ミラーの法則など、UX設計の現場で引用される心理学法則をわかりやすくまとめた書籍です。「なぜこのUIを選んだのか」をチームや関係者に説明する際の語彙を身につけられます。薄くてコンパクトなので読み切りやすく、UXデザインに入門したばかりの方の最初の一冊としても使いやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | UXデザインの法則 |
| 著者 | Jon Yablonski(ジョン・ヤブロンスキー) |
| 出版社 | オライリージャパン |
| 対象読者 | UX設計の判断根拠を言語化したい方・UX入門者 |
| 評価 |
- フィッツの法則・ヤコブの法則など実務で使われる心理学法則を10本厳選して解説
- 薄くて読み切りやすく、UXの入門書として手を伸ばしやすい
- 各法則が実際のUIデザインにどう適用されるかが図解で確認できる
\ UX設計の判断を言葉で説明できるようになりたい /
人間中心設計入門|HCDの考え方を体系的に学ぶ教科書
「人間中心設計(HCD: Human-Centered Design)」の概念・プロセス・手法を網羅した入門書です。ISO 9241-210の人間中心設計プロセスを軸に、ユーザー調査から設計・評価までの一連の流れが体系的に解説されています。UXデザインを職業として捉え、プロセス全体を俯瞰したい方に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | 人間中心設計入門 |
| 著者 | 山崎 和彦・松原 幸行・竹内 公啓 |
| 出版社 | 近代科学社 |
| 対象読者 | HCD・UXデザインのプロセス全体を学びたい方 |
| 評価 |
- ISO規格に基づくHCDのプロセス全体が体系的に整理されており、概念の地図になる
- 調査・分析・設計・評価の各フェーズの流れと手法の概要がひと通り把握できる
- UX職のキャリアとしてHCDを語れるようにしたい方にとって信頼できる基礎資料になる
体系・概念の整理が中心のため、ツールの使い方や即実践できるテクニックの解説は少ないです。「今週のユーザーインタビューに使いたい」という用途には向かず、まず考え方の枠組みを学ぶための本として読むのがおすすめです。
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UXデザイナー おすすめ書籍|未経験からの読む順番ガイド


6冊を一気に読もうとすると消化不良になります。自分のフェーズに合わせた順番で読むのが効率的です。下のガイドを参考にしてください。
UXを初めて学ぶ方:「UXデザインの法則」→「超明快 Webユーザビリティ」→「誰のためのデザイン?」
実務でスキルを伸ばしたいデザイナー:「超明快 Webユーザビリティ」→「オブジェクト指向UIデザイン」→「インタフェースデザインの心理学」
UXの全体像を俯瞰したい方・キャリアを考えている方:「人間中心設計入門」→「誰のためのデザイン?」→「オブジェクト指向UIデザイン」
「どれか1冊だけ読むなら?」と聞かれたら、「誰のためのデザイン?」を薦めます。UXデザインの考え方の原点が詰まっており、他の本を読む際の理解が深まります。
他のIT職種の書籍も探している方は、ITエンジニアのおすすめ書籍まとめをあわせてご覧ください。UXデザイナー以外の職種の書籍もまとめています。
データサイエンティストを目指している方や、ビジネスサイドとの協働を強化したい方は、データサイエンティストのおすすめ書籍も参考になります。
UXデザイナー おすすめ書籍|よくある質問


書籍選びで迷ったときによく聞かれる疑問に答えます。
- UXデザイナーになりたい未経験者は何から読めばいいですか?
-
「UXデザインの法則」か「超明快 Webユーザビリティ」から始めるのがおすすめです。どちらも薄くて読みやすく、UXの考え方の入口として最適です。ある程度概念が頭に入ったら「誰のためのデザイン?」に進むと理解がさらに深まります。
- 「誰のためのデザイン?」は難しいですか?
-
日常の道具(ドアや電話など)を事例に概念を説明しているため、専門知識がなくても読み始めることができます。ただし、読むだけでなく自分の仕事に当てはめながら考えると理解が深まります。難易度としては中程度で、1〜2周読む方も多い本です。
- UXリサーチとUXデザインは別の専門性ですか?
-
大企業では分業されていることが多いですが、スタートアップや中小企業ではUXデザイナーがリサーチを兼務するケースが一般的です。どちらを担当する場合でも、リサーチの考え方を知っておくことがUXデザインの質に直結するので、両方の本に触れておくのをおすすめします。
- 「オブジェクト指向UIデザイン」はどんな方向けですか?
-
Webアプリや業務システムのUI設計を担当するデザイナー・エンジニアに特に向いています。「タスク起点のUIがなぜ使いにくくなるのか」の原理を理解すると、設計の選択肢の質が変わります。UIの基礎知識がある方が読むと吸収しやすいので、入門書を1〜2冊読んでから手に取るのがおすすめです。
- UXデザインの英語書籍と日本語翻訳版、どちらを読めばいいですか?
-
この記事で紹介している翻訳書はいずれも定評のある翻訳者による版で、日本語でも十分に内容が伝わります。英語に苦手意識がある方は日本語版で問題ありません。ただし、翻訳版が入手しにくくなっている場合や、最新版が原書のみの場合は英語版を選ぶ判断もあります。
- Figmaなどのツールの使い方を学ぶ本はありますか?
-
この記事はUXの考え方・プロセス・設計原則を学ぶ書籍を中心に厳選しているため、FigmaなどのUIツールの操作解説書は含んでいません。ツールの使い方はYouTubeや公式ドキュメントで学びながら、この記事の書籍で考え方の基盤を作る形が効率的です。
- 書籍以外でUXデザインを学ぶ方法はありますか?
-
Nielsen Norman GroupのWebサイトやYouTubeチャンネル、UX Collectiveなどの海外のオンラインメディアが無料で読める良質なリソースです。書籍で概念の骨格を作り、記事・事例・実務で肉付けしていくのがおすすめの学習サイクルです。
UXデザイナー おすすめ書籍|まとめと迷ったときの一推し


この記事では、UXデザイナーのおすすめ書籍をリサーチ・情報設計・インタラクション・プロセスの4領域に分けて6冊紹介しました。
UXリサーチ:「超明快 Webユーザビリティ」(ユーザビリティの原則)
情報設計・IA:「オブジェクト指向UIデザイン」(UI構造設計の決定版)
インタラクション・UI:「誰のためのデザイン?」(設計思想の原典)・「インタフェースデザインの心理学」(100の心理学原則)
プロセス・マインドセット:「UXデザインの法則」(入門に最適)・「人間中心設計入門」(HCDの体系書)
迷ったら:まずは「誰のためのデザイン?」から。すべての領域の土台になる考え方が詰まっています。
「1冊だけ選ぶなら?」という方には「誰のためのデザイン?」をおすすめします。UXデザインの出発点にある考え方が凝縮されており、他の本を読むときに視点の軸になる一冊です。増補・改訂版にはデジタル時代に合わせた内容も加わっているので、今読んでも古さを感じません。
\ まず1冊選ぶなら「誰のためのデザイン?」から /









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