基本情報技術者試験 2027年度の変更点|休止と今受けるか

基本情報技術者試験 2027年度の変更点|休止と今受けるか

基本情報って12月で休止になるって聞いたけど、2027年度から内容も変わるの?いま使っている参考書や講座は、無駄になっちゃう?

あおい

結論から言うと、IPAは問われる知識・技能の範囲そのものは変わらないとしています。慌てて買い替える必要はありません。ただ、休止のほうは本当で、受験できるのは遅くとも12月27日まで(予定)です。会場によっては、それより前に休止します。

この記事では、基本情報技術者試験の2027年度の変更点と、休止前に受けるか休止中に学ぶかの判断材料を、IPAの公表内容にもとづいて整理します。

IPAが範囲は変わらないとしているので、勉強内容への不安は小さくできます。むしろ急ぐべきなのは、日程のほうです。

※2026年10月時点のIPA公表内容(シラバス案など)にもとづきます。正式決定ではなく変更の可能性があります。

この記事でわかること
  • 2027年度に変わること・変わらないこと
  • 科目A・科目Bの具体的な違いと、追加されるAI関連の用語
  • 休止の日程と、12月27日までにやること
  • 休止前に受ける人・休止中に学ぶ人の分かれ道
  • ITパスポート・SGなど他の区分の扱い(早見表)
目次

基本情報技術者試験 2027年度の変更点|変わること・変わらないこと

基本情報技術者試験 2027年度の変更点|変わること・変わらないこと

2027年度の基本情報技術者試験で変わるのは、科目Aの出題範囲の体系と科目Bの一部です。IPAは、知識・技能の範囲そのものは変更しないと明記しています。

まずは、いちばん気になる「範囲」の話から確認しましょう。

範囲そのものは変わらない(IPA明記)

IPAの見直し検討状況のページには、基本情報技術者試験について、科目Aの出題範囲体系と科目Bの一部を変更すると書かれています。

ただし注釈では、これは表記の変更等であり、問われる知識・技能の範囲自体は変わらないとされています。

つまり「ゼロから勉強し直し」ではなく、「分類の並びが変わり、新しい用語が足される」という変化です。必要以上に身構えなくて大丈夫です。

現行と2027年度の比較表

現行とシラバス案を並べると、どこが変わってどこが同じかがひと目でわかります。

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項目現行2027年度(案)
知識・技能の範囲現行シラバスの範囲変更なし(IPA明記)
試験時間・問題数科目A 90分・60問/科目B 100分・20問同じ
科目Aの出題体系ストラテジ/マネジメント/テクノロジの3分野・23中分類ビジネス/テクノロジ/セキュリティ・倫理の3分野・30中分類
科目Aの用語現行の用語例AI駆動開発・MCPなどAI関連の用語が追加
科目Bの擬似言語・大項目擬似言語あり・5大項目継続(小項目の書き方は細分化)
科目A免除制度あり2027年度の変更予定なし
実施時期通年CBT(最長12月27日まで。会場によっては前倒し)2027年度春頃から通年実施予定(12月28日以降は休止の予定)

表のとおり、時間と問題数は変わりません。変わるのは、科目Aの「分類の棚」と、そこに並ぶ用語です。

現行制度は2026年度で終了予定

IPAは、現行の試験制度を2026年度の実施をもって終了し、2027年度から新しい制度へ移る予定としています。基本情報技術者試験・ITパスポート・SGの3区分は、2027年度春頃に通年実施が予定されています。

基本情報技術者試験の科目A|出題体系の変更とAI関連の追加用語

基本情報技術者試験の科目A|出題体系の変更とAI関連の追加用語

科目Aで変わるのは、問題が分類される「棚」の作り直しと、そこに加わるAI関連の用語です。分類が組み替わっても、問われる範囲は変わらないというのがIPAの説明です。

最初に、新しい分類の全体像を見てみましょう。

新しい3分野と30中分類

現行の科目Aは、「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」の3分野を軸に、23の中分類で整理されています。2027年度のシラバス案では、「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」の3分野に再編され、7つの大分類・30の中分類になります。

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分野大分類
ビジネスビジネス変革/データ・AIの利活用/組織活動
テクノロジデジタル技術/システムの開発・運用
セキュリティ・倫理セキュリティ/倫理・コンプライアンス

IPAの新旧対応表では、現行の中分類の内容は、新体系のどこかに入る形で整理されています。分類の名前と並びが変わった、と考えるのが近いでしょう。

基本情報で重点になる分野

シラバス案で基本情報の重点とされているのは、システムライフサイクル・開発と運用の方法論・アルゴリズムとプログラミングの3つです。経営やビジネスの知識よりも、つくる側の知識が中心です。

範囲は、ITパスポートだけが出題する「マインド・スタンス」を除く、ほぼ全分野に広がっています。現行にはなかった「データマネジメント」の分類も含まれますが、IPAは範囲そのものは変わらないとしています。用語例のレベルでは新しい言葉が入ってくる、と見ておくと安全です。

追加されるAI関連の用語例

シラバス案の用語例には、AI関連の新しい言葉が目立ちます。基本情報のシラバス案にある主なものは、次のとおりです。

  • AI駆動開発(バイブコーディング、エージェンティックコーディング、仕様駆動開発)
  • AI生成コードの検証、AGENTS.mdなどエージェント向けの指示ファイル
  • MCP(Model Context Protocol)、Function Calling
  • 生成AI、AIエージェント、RAG、ハルシネーション、プロンプトインジェクション
  • DevOps・SRE、マイクロサービス、サーバレスアーキテクチャ
  • Transformer、蒸留・量子化、Temperature/Top-p

基本情報技術者試験のサンプル問題は、2026年10月8日時点で公開されておらず、これらの用語がどのくらいの比重で出るのかは分かっていません。用語例に入っていることと、出題の中心になることは別の話です。まずは名前と、何のための仕組みかをひと言で言える状態を目標にすると、無理のない追補になります。

基本情報技術者試験の科目B|擬似言語と5大項目は継続

基本情報技術者試験の科目B|擬似言語と5大項目は継続

科目Bは、擬似言語を使ったアルゴリズムとプログラミングが中心という構成が続きます。IPAは科目Bの一部を変更するとしていますが、5つの大項目と擬似言語は継続します。

まず、継続する部分から確認します。

擬似言語と5大項目は継続

擬似言語(試験のために用意された、プログラミング言語風の記法)は、2027年度も継続して扱われます。科目Bの大項目は、現行の試験要綱とシラバス案で名称・構成が同じです。

  • プログラミング全般
  • 処理の基本要素
  • データ構造及びアルゴリズム
  • 諸分野への適用(数理・データサイエンス・AIなど)
  • 情報セキュリティの確保

試験時間と問題数も同じなので、1問あたりの時間(科目Aはおよそ1.5分、科目Bはおよそ5分)の感覚は、いまの過去問演習のまま使えます。

一部変更の中身は小項目の細分化

IPAが言う「科目Bの一部変更」は、プログラミング全般の小項目の書き方に表れています。「要求事項の把握」「詳細設計」「実装」「解読・追跡」「テスト」「デバッグ」と、工程ごとに細かく書き分けられています。

新しい分野が増えたわけではなく、科目A側の体系変更に比べると、科目Bの変化は小さめです。

基本情報技術者試験の休止|12月27日までの申込と再開の見通し

基本情報技術者試験の休止|12月27日までの申込と再開の見通し

基本情報技術者試験のCBT通年試験は、2026年12月28日以降いったん休止の予定で、再開時期は未定です。受験できるのは遅くとも12月27日までで、会場によってはそれより前に休止になる場合があります。

ひとつずつ、日付を整理していきます。

休止までの日程

休止に関する日付を、時系列でまとめました。

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時期内容
2026年7月31日バウチャーの購入申込が一時停止
9月1日以降の申込選べる開催日は12月27日まで(会場によっては前倒し)
12月28日以降休止の予定(再開時期は未定)
2026年秋頃2027年1月以降の実施について告知予定(2026年10月8日時点では未告知)
新制度の実施開始(予定)2027年度春頃(休止が明ける日ではありません)

2025年4月26日以降に申し込んだ方の試験日変更も、変更先として選べるのは12月27日までです。受験できなかった場合、手数料は返還されません。

12月27日までにやること

休止前に受けると決めたなら、動く順番はシンプルです。

  1. 希望する会場の最終実施日を予約画面で確認する(会場によって12月27日より前に終わることがある)
  2. 受験日を12月27日以前で押さえる
  3. 試験日の変更が必要になった場合も、12月27日までに手続きする

再開時期は未定

IPAは、2027年1月以降の実施について2026年秋頃に告知するとしています。この記事では再開日を断定しません。また、再開後の試験がどの内容で実施されるのかも、公表されている範囲では確認できません。IPAのCBT試験に関するお知らせのページを、ときどき見に行くのが確実です。

基本情報技術者試験は今受けるか待つか|休止前と休止中の判断

基本情報技術者試験は今受けるか待つか|休止前と休止中の判断

休止前に受けるか、休止中に学んで再開後に受けるかは、いつまでに資格が必要かと12月27日までに受験日を押さえられるかで決まります。範囲は変わらないので、どちらを選んでも勉強が無駄になる心配は小さいです。

まず、あなたがどちらのタイプに近いかを見ていきましょう。

休止前に駆け込むか、待つか。結局どっちが正解なの?

あおい

正解は人によって変わります。分かれ目は「資格がいつまでに必要か」と「12月27日までに間に合うか」の2つだけなので、順番に当てはめてみてくださいね。

休止前に受ける人

次のどれかに当てはまるなら、12月27日までの受験を前向きに検討する価値があります。

  • 過去問演習に入っていて、科目A・Bとも仕上がりが近い
  • 就活・昇進・社内要件などで、年内から春までに合格が必要
  • いまの教材で学習が進んでいて、買い替えたくない

2026年10月8日時点で、12月27日まではおよそ11週間です。必要な学習時間は人によって違うため、まず自分の週あたりの時間で逆算し、11月中に受けるかどうかを決めたいところです。

\ 休止前に間に合わせたい方は、講座の選び方から /

休止中に学んで再開後に受ける人

次のような人は、急いで日程を詰めなくても大丈夫です。

  • 学習を始めたばかりで、基礎から固めたい
  • 合格が必要な期限が、とくにない
  • 新制度の情報が出てから、受験日を決めたい

範囲が変わらない以上、休止期間は、科目Bの擬似言語とアルゴリズムの演習に使える時間になります。科目Aの用語を整理しながら、じっくり進められます。

2027年度春頃というのは新制度の通年実施の予定で、休止の終わる日ではありません。「春には受けられる」と決め打ちした計画は避けましょう。

いまの教材はどこまで使えるか

IPAが範囲そのものは変わらないとしているため、現行教材は大部分が土台として使えると考えられます。使い回しやすい部分と、補いたい部分を表にしました。

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部分いまの教材補い方
科目B(擬似言語・アルゴリズム)使い回しやすい時間・問題数・擬似言語が同じため、演習はそのまま活きる
科目Aの基礎分野使い回しやすい範囲は変わらず、分類の並びが変わる(用語例は追加あり)
AI・新しい開発手法の用語追補が必要シラバス案の用語例(AI駆動開発・MCPなど)で補う

書籍は基本情報技術者試験のおすすめ書籍で紹介しています。ただし、紹介している書籍は現行試験向けのものです。新制度に合わせた改訂の予定は、各出版社の案内で確認してください。

基本情報技術者試験と他区分|2027年度の扱い早見表

基本情報技術者試験と他区分|2027年度の扱い早見表

同じ「2027年度の見直し」でも、区分によって扱いはかなり違います。基本情報以外が気になる方のために、区分別の早見表をまとめました。区分名を選べば、詳しい解説に進めます。

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試験区分2027年度の扱い(案)実施時期(予定)
ITパスポート継続(出題分野を3分野に再整理)2027年度春頃から通年
情報セキュリティマネジメント継続(科目Aの体系などを一部変更・範囲は変わらない)2027年度春頃から通年
基本情報技術者継続(科目Aの体系などを一部変更・範囲は変わらない)2027年度春頃から通年
データマネジメント(仮称)新設2027年度夏頃〜秋頃
プロフェッショナルデジタルスキル(仮称)新設(マネジメント/データ・AI/システムの3区分)2027年度夏頃〜秋頃
情報処理安全確保支援士継続(試験時間と科目Bの形式などを変更)2027年度夏頃〜秋頃
応用情報技術者・高度試験(現行)2026年度の実施をもって終了予定(プロフェッショナルデジタルスキル試験に再編)2026年度の前期・後期が最後

ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者の現行CBT試験は、2026年12月28日以降いったん休止の予定です(会場によってはそれより前)。再開時期は未定です。

現行の応用情報技術者試験・高度試験が、新しい3区分のどれに対応するかはIPAから示されていません。

基本情報技術者試験 2027年度のよくある質問|免除・合格基準・合格資格

基本情報技術者試験 2027年度のよくある質問|免除・合格基準・合格資格

基本情報技術者試験の2027年度について、よく聞かれる疑問をまとめました。

基本情報技術者試験の科目A免除制度は、2027年度も使えますか?

IPAは、基本情報技術者試験の科目A免除制度について、2027年度の変更予定はないとしています。対象となる講座や手続きの詳細は、IPAの免除制度のページで最新の情報を確認してください。

2027年度からの合格基準や受験料は、もう決まっていますか?

現時点のIPAの公表内容には、新制度の合格基準や受験料の記載はありません。最新の情報は、IPAの公式ページで確認してください。

すでに基本情報技術者試験に合格しています。新制度で資格は無効になりますか?

既存の合格資格の扱いについては、IPAの公表内容に記載がありません。なお、IPAは学びのプラットフォームを検討していて、現行試験や過去の合格情報も登録・活用できる見込みとしています。詳細は今後の発表を確認してください。

基本情報技術者試験 2027年度のまとめ|範囲は同じ、期限は12月27日まで

基本情報技術者試験 2027年度のまとめ|範囲は同じ、期限は12月27日まで

基本情報技術者試験の2027年度は、中身よりも日程が先に動きます。勉強内容については落ち着いて、日程については早めに動く、というのが私の結論です。

範囲が同じなら焦らなくていいのかな。でも、期限はあるんだよね……。

あおい

そうなんです。焦るのは勉強内容ではなく、日程のほうです。まずは希望する会場の最終日を確認するところから始めてみましょう。

この記事のまとめ

範囲:IPAは知識・技能の範囲そのものは変わらないとしています。時間と問題数も現行と同じです。
科目A:3分野・30中分類に再編され、AI駆動開発やMCPなどの用語が追加されます。
科目B:擬似言語と5大項目は継続し、変化は小項目の細分化にとどまります。
休止:2026年12月28日以降は休止の予定で、再開時期は未定です。受験できるのは遅くとも12月27日まで(会場によってはそれより前)です。
判断:資格がいつまでに必要かで、休止前に受けるか、休止中に学ぶかが決まります。

どちらを選ぶ場合も、まず会場の最終実施日を確認するのが最初の一歩です。

講座選びで迷ったら、次の記事が近道です。

\ 休止前に間に合わせる講座も、休止中に進める講座も /

参考資料
新試験制度のシラバス案について | IPA
情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について | IPA
CBT方式試験(IP・SG・FE)の実施に関するお知らせ | IPA

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