プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|3区分と開始時期

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|3区分と開始時期

「プロフェッショナルデジタルスキル試験」って最近ニュースで見かけたけど、今受けようとしている応用情報や高度試験、なくなっちゃうの?

あおい

その不安、痛いほどわかります。実は「大括り化」という形で、今の試験がまったくの別物に置き換わるわけではないんです。

この記事では、2027年度にIPAが新設する「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)の全体像を、公式情報をもとに整理してお伝えします。

あわせて、応用情報技術者試験・高度試験がどうなるのかも詳しく解説します。

今の試験を受け続けるべきか、新試験を待つべきか、判断材料をひとつずつ確認していきましょう。

この記事でわかること
  • プロフェッショナルデジタルスキル試験の実施主体・3区分・開始時期
  • マネジメント・データ・AI・システムの3区分が問う内容
  • 応用情報技術者試験・高度試験がどうなるのか
  • 同時新設のデータマネジメント試験との違い
  • 今から始められる準備の方向性

※本記事はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)公式サイト「情報処理技術者試験制度の変更概要」をもとに、2026年8月時点の情報をまとめています。

目次

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|2027年度新設のIPA新試験(仮称)

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|2027年度新設のIPA新試験(仮称)

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、IPA(情報処理推進機構)が2027年度に新設する国家試験(仮称)です。

本記事執筆時点の名称は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」で、マネジメント・データ・AI・システムという3つの区分に分かれているのが大きな特徴です。

まずは、この試験を実施する主体から確認していきましょう。

実施主体はIPA(情報処理推進機構)

IPAは、応用情報技術者試験や高度試験など、国内のIT関連国家試験を長年運営してきた独立行政法人です。

プロフェッショナルデジタルスキル試験も、情報処理技術者試験制度が2027年度に刷新される中で新設される試験のひとつという位置づけです。

民間の資格予備校やベンダーが独自に作った認定制度ではなく、公的な試験制度の一部として実施される点が大きな特徴です。応用情報技術者試験と同じように、全国のテストセンターで受験できる仕組みになると見込まれます。

3区分に分かれる新しい国家試験

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、単一の試験ではなくマネジメント・データ・AI・システムの3区分に分かれています。

受験者は、自分の専門性や目指すキャリアに近い区分を選んで受験する形になると見込まれます。

それぞれの区分が具体的に何を問うのかは、次の章で詳しく確認していきましょう。

名称はまだ「仮称」の段階

現時点でIPAが公式に使っているのは「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」という表記です。

正式名称として確定した情報ではないため、本記事でも「仮称」と明記した上で扱います。

名称や詳細が正式に固まるまでは、今の呼び方のまま話題に上ることが多くなりそうです。正式発表があり次第、この記事の内容も更新します。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分|マネジメント・データ・AI・システムの違い

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分|マネジメント・データ・AI・システムの違い

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分は、それぞれ問う専門知識がはっきり分かれています

IPA公式の記述をもとに、区分ごとの内容を整理しました。

まずは3区分の全体像を、表でまとめて確認してみましょう。

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区分主に問う内容(IPA公式の記述)
マネジメント試験組織やビジネスにおける、データ及びデジタル技術を利活用するプロセスをマネジメントする専門的な知識及び技能
データ・AI試験組織やビジネスのデータドリブンな活動を支える基盤を構築してデータを整備する専門的な知識
システム試験デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する専門的な知識

ここからは、それぞれの区分をもう少し詳しく見ていきましょう。

マネジメント試験が問う内容

マネジメント試験は、組織やビジネスにおいてデータ及びデジタル技術を利活用するプロセスをマネジメントする専門的な知識及び技能を問う区分です。

平たく言うと、DXの推進やIT戦略の立案・実行を、組織としてどう管理していくかという視点が中心になると考えられます。

この区分はシラバス案が公開済みなので、出題範囲の方向性を先に確認できます。マネジメントの視点でデジタル活用を捉えたい方に関係が深い区分といえそうです。

データ・AI試験が問う内容

データ・AI試験は、組織やビジネスのデータドリブンな活動を支える基盤を構築してデータを整備する専門的な知識を問う区分です。

AI活用が広がるほど、その土台になるデータが整理されているかどうかが成果を左右します。この区分は、そうしたデータ活用の基盤づくりに焦点を当てていると考えられます。

データエンジニアリングやデータマネジメントに関心がある方は、この区分の続報を特にチェックしておきたいところです。

システム試験が問う内容

システム試験は、デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する専門的な知識を問う区分です。

システム開発の上流工程から運用まで、幅広い工程を主導する立場を想定した内容になると見込まれます。

3区分の中では、これまでのシステム開発・運用系の知識を積み重ねてきた方に最もイメージを持ちやすい区分かもしれません。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の試験形式・開始時期|CBT・210分・2027年度予定

プロフェッショナルデジタルスキル試験の試験形式・開始時期|CBT・210分・2027年度予定

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、CBT方式・合計210分・2027年度 夏頃〜秋頃の開始が予定されています。

3区分共通の試験形式について、順番に確認していきましょう。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

受験方式はCBT(3区分共通)

CBT方式とは、テストセンターに設置されたパソコンで解答する受験形式のことです。

マネジメント・データ・AI・システムの3区分すべてで、共通してCBT方式が採用される予定です。

自宅のパソコンで受験するオンライン方式ではなく、指定された会場に出向いて受験する形式です。すでに高度試験でCBT方式を経験している方は、同じ流れをイメージしておくと安心です。

科目A-1・A-2・科目Bの出題構成

出題は、科目A-1が90分・60問、科目A-2が23問、科目Bが12問という構成です。

科目A-2と科目Bを合わせて120分で解答する形になり、試験全体の時間は合計210分です。

知識を幅広く問う科目Aと、より実践的な内容を問う科目Bという構成は、他のIPA試験とも近い形式になると見込まれます。

シラバス案は、マネジメントとシステムの2区分が公開されています(2026年7月31日更新のVer.0.2)。データ・AIの区分は準備中です。いずれも「案」の段階で、今後変更される可能性があるとIPAが明記しています。

開始時期は2027年度 夏頃〜秋頃(予定)

開始時期についてまず押さえておきたいのは、まだ「予定」段階だという点です。

IPA公式サイトによると、プロフェッショナルデジタルスキル試験の開始は2027年度の夏頃から秋頃が予定されています。

正式な受験申し込み方法や日程は、まだ発表されていません。

現行の情報処理技術者試験制度は2026年度で終了するため、その翌年度からスタートする新試験という位置づけです。ここが、今まさに応用情報や高度試験を目指している方にとって一番気になるポイントだと思うので、次の章で詳しく整理します。

プロフェッショナルデジタルスキル試験|応用情報・高度試験はどうなるのか

プロフェッショナルデジタルスキル試験|応用情報・高度試験はどうなるのか

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、現在の応用情報技術者試験と高度試験を「大括り化」して吸収する位置づけの試験です。

そして、現行の情報処理技術者試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。

今まさに応用情報や高度試験の勉強をしている方にとって、一番気になる部分だと思います。ひとつずつ確認していきましょう。

「大括り化」とは何を意味するのか

IPAの発表では、現在の応用情報技術者試験と高度試験を「大括り化」した上で、プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分に整理するとされています。

つまり、今は応用情報技術者試験と複数の高度試験に分かれている仕組みが、2027年度からは3つの大きな括りに再編されるということです。

新しい括りは、マネジメント・データ・AI・システムの3区分です。

試験区分の数だけを見ると減っているように感じますが、単純な「廃止」ではなく「再編・統合」に近いイメージで捉えておくとよさそうです。

現行の情報処理技術者試験制度は2026年度で終了予定

IPA公式サイトによると、現行の情報処理技術者試験制度は2026年度の試験実施をもって終了することが発表されています。

応用情報技術者試験や高度試験を、今の形で受けられるのは2026年度が最後という位置づけです。

今年度中に今の試験を受けておきたい方は、逆算してスケジュールを立てておく必要があります。制度の切り替えに伴う細かい日程は、今後もIPAから順次発表されると見込まれます。

高度試験区分との対応・移行措置は現時点で未公表

ここが、一番気になるところだと思います。

「今受けている試験区分が、3区分のどれに当たるのか」という具体的な対応関係は、本記事執筆時点(2026年8月)ではIPAから公表されていません。

「大括り化」という位置づけしか発表されておらず、現行の高度試験区分がどの区分に対応するのかという対応表は、本記事執筆時点では存在しません。断定的な情報を見かけても、現時点では推測の域を出ないものとして扱ってください。

現行資格の保有者に対する移行措置や科目免除の扱いについても、本記事執筆時点では発表がありません。

え、今まで積み上げてきた勉強、無駄になっちゃうの……?

あおい

その気持ち、痛いほどわかります。ただ、対応関係が未公表なだけで、今の学習が土台として活きる可能性は十分にあります。公式発表を待ちながら、今できることを積み重ねていきましょう。

プロフェッショナルデジタルスキル試験とデータマネジメント試験の違い|対象読者で使い分ける

プロフェッショナルデジタルスキル試験とデータマネジメント試験の違い|対象読者で使い分ける

2027年度には、プロフェッショナルデジタルスキル試験と同時に「データマネジメント試験」(仮称)も新設されます。

名前が似ているため検索結果でも情報が混ざりやすいのですが、この2つは対象になる読者層が異なる別の試験です。

まずは、それぞれの位置づけから整理していきましょう。

同時に新設される2つの試験

データマネジメント試験は、IPAがITパスポート試験の次のステップと位置づけている試験で、主にビジネス部門を含む幅広いビジネスパーソンを対象にしています。

一方のプロフェッショナルデジタルスキル試験は、応用情報技術者試験や高度試験を大括り化した、より専門性の高い層向けの試験です。

どちらもIPAが主催し、同じタイミングで発表された姉妹試験のような関係にあります。

対象読者・試験形式の比較

数字と対象読者で見比べると、違いがはっきりします。

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項目プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)データマネジメント試験(仮称)
実施主体IPAIPA
位置づけ応用情報技術者試験・高度試験を大括り化して吸収ITパスポート試験の次のステップ
対象読者応用情報・高度試験レベルを目指す層ITパスポートの次を目指す幅広いビジネスパーソン
区分3区分(マネジメント/データ・AI/システム)区分なし
試験形式CBT・科目A-1 90分60問/科目A-2 23問/科目B 12問・合計210分CBT・科目A48問+科目B12問・120分
開始時期2027年度 夏頃〜秋頃(予定)2027年度 夏頃〜秋頃(予定)

どちらを確認すればいいか

応用情報技術者試験や高度試験を目指していた方は、プロフェッショナルデジタルスキル試験の続報を追っていくのが自然な流れです。

一方、ITパスポート試験に合格していて次のステップを探している方は、データマネジメント試験の続報が参考になります。

データマネジメント試験について詳しく知りたい方は、データマネジメント試験とは何かを整理した記事もあわせてご覧ください。

データマネジメント試験の方が自分に近いと感じた方は、データマネジメント試験のおすすめ書籍4選も参考になります。

プロフェッショナルデジタルスキル試験の対策|今から何で準備するか

プロフェッショナルデジタルスキル試験の対策|今から何で準備するか

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、市販の対策教材がまだ存在しないため、今すぐできることは限られています。

ただし、シラバス案はマネジメントとシステムの2区分がすでに公開されています。出題範囲の方向性を先に知ることはできます。

それでも、今のうちから準備しておける方向性は大きく3つあります。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

①今の応用情報・高度試験の学習を続ける

今年度中に応用情報技術者試験や高度試験を受けたい方は、今の学習をそのまま続けるのが現実的です。

現行制度は2026年度で終了するため、今のうちに受けておきたい方にとっては、今年度が最後のチャンスになります。

新試験との対応関係が発表されていない以上、今の資格取得を目指すこと自体に意味があります。焦らず、今できる学習を積み上げていきましょう。

②関連分野の入門書で土台を作る

プロフェッショナルデジタルスキル試験の専用対策本は、本記事執筆時点ではまだ存在しません。

それでも、3区分に関連するマネジメント・データ活用・システム開発などの入門書を先に読んでおくと、公式教材が出そろってからの学習をスムーズに始められます。

どの本から手をつけるかは、プロフェッショナルデジタルスキル試験の参考書おすすめ5冊で区分ごとに紹介しています。専用の対策本がない今、何を読んでおけるかを整理しました。

動画で進めたい方は、この試験のUdemy講座をまとめた記事もあわせてどうぞ。3区分それぞれが問う力に合わせて、いま使える講座を選んでいます。

③IPA公式サイトの続報を定期的にチェックする

最後に、地味だけれど一番確実な対策を挙げておきます。

受験料・合格基準・正式名称・高度試験区分との対応関係など、多くの項目がまだ未発表です。

IPA公式サイトの発表ページを定期的にチェックし、続報が出たタイミングで最新情報を確認する習慣をつけておくと安心です。

今の学習・情報の先取り・IPA公式サイトの定期チェックが、対策の3本柱です。すべて並行して進めておくと、続報が出たときの動き出しがぐっとスムーズになります。

プロフェッショナルデジタルスキル試験に関するよくある質問

プロフェッショナルデジタルスキル試験に関するよくある質問

プロフェッショナルデジタルスキル試験について、よく寄せられる疑問をまとめました。

プロフェッショナルデジタルスキル試験(IPA)はいつから受けられますか?

2027年度の夏頃から秋頃にかけて開始される予定です(2026年8月時点の情報)。正式な受付開始日はまだ公表されていません。

今受けている応用情報技術者試験や高度試験はどうなりますか?

現行の情報処理技術者試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。応用情報技術者試験と高度試験は、プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分に大括り化して吸収される位置づけとされています。

今の高度試験区分は、3区分のどれになりますか?

本記事執筆時点(2026年8月)では、具体的な対応関係は公表されていません。「大括り化」という位置づけのみが発表されている段階なので、断定的な情報は参考程度にとどめ、IPA公式サイトの続報を確認してください。

受験料や合格基準はもう決まっていますか?

本記事執筆時点(2026年8月)では公表されていません。同時新設のデータマネジメント試験と同様、IPA公式サイトで続報を確認してください。

今持っている資格や合格実績は、新試験でどう扱われますか?

現行資格の保有者に対する移行措置や科目免除の扱いについても、本記事執筆時点では発表がありません。続報を待つ必要があります。

プロフェッショナルデジタルスキル試験とデータマネジメント試験は同じ試験ですか?

別の試験です。プロフェッショナルデジタルスキル試験は応用情報・高度試験を大括り化した3区分の試験です。データマネジメント試験はITパスポートの次のステップに位置づけられる試験です。

本記事の「データマネジメント試験との違い」の章で詳しく比較しています。

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|まとめ:応用情報・高度試験受験者が今できること

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは|まとめ:応用情報・高度試験受験者が今できること

プロフェッショナルデジタルスキル試験は、まだ制度が固まりきっていない発表段階の試験です。

だからこそ、応用情報や高度試験を目指してきた方にとっては、正確な前提を持っておくことが一番の対策になります。

この記事のまとめ

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは:IPAが2027年度に新設する国家試験で、現時点の名称は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」です。マネジメント・データ・AI・システムの3区分に分かれます。
応用情報・高度試験との関係:現在の応用情報技術者試験と高度試験を大括り化して吸収する位置づけで、現行制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。
試験形式と開始時期:CBT方式・科目A-1 90分60問/科目A-2 23問/科目B 12問・合計210分で、2027年度 夏頃〜秋頃の開始が予定されています。

高度試験区分との対応関係や受験料など、まだ発表されていない情報も多くあります。

正式名称や対応関係、シラバスの確定版が公開され次第、この記事の内容も随時更新していく予定です。

今の試験がなくなるわけじゃないってわかって、ちょっと安心した。まずは今年度の応用情報を目指してみる。

あおい

その調子です。制度が固まるまでのこの時間を、今できることの積み重ねに使えば大丈夫ですよ。

もう少し詳しく知りたい方は、目的別に以下の記事もあわせてご覧ください。

参考資料
情報処理技術者試験制度の変更概要 | IPA 独立行政法人情報処理推進機構

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